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内装をはがし現れたコンクリートの風合いを生かしてリノベ

2012年2月7日

 個性的な木目の建具と、ハードなコンクリート壁の絶妙なコンビネーションの室内に、柔らかな光が降り注ぐ…。カッコよさと居心地のよさは両立するのだな、としみじみ実感させられる女性建築家・苅部寛子さんの自邸である。苅部さんは、著名建築家・千葉学氏に師事した後独立し、新築の住宅設計、中古住宅のリノベーションを手掛けている。自邸のリノベーションでは、苅部さんと、同じく建築家である夫が一緒に設計を行った。
 「初めてのリノベーションは自邸。建築家であるからには、納得できる空間に住みたいという思いがありました。総費用や売却の可能性を考えると、新築の住宅ではなく都心での中古マンションを購入してリノベするという選択肢に至ったんです」。初めてとはいうものの、完成までのプロセスには、建築家ならではの視点や工夫がいっぱいだ。
物件探しでは、購入候補はまずインターネットのグーグルマップで近隣の環境を徹底してチェックした。現地まで見に行ったのは、現在お住まいのマンションがひとつ目だ。
 「中古マンションを選ぶポイントとして、リノベでは改善できない周囲の環境、日当たり、通風、景色を大切にしました。グーグルマップを見れば、それは大体わかりますから」
 下見の際は、設計上最も大きな要件である“躯体に問題はないか”“どの壁が壊せるか”“給排水管はどの程度移動できそうか”を確認した。内装は自在に変更できるので、見た目の古さや、以前の住人の住まい方はまったく気にしなかったという。
 「廊下をはさんで北側と南側に分断され、北側は暗く湿気も高かった。それも、間取りやドアの位置を変えれば窓から日差しが奥まで差し込み、風が通るように解決できるんですよ」。
 建物は躯体を壁で支える壁式構造だったため、結局、壁のほとんどを残した状態でスケルトンにし、新たに部屋の割り振りを考えた。残った壁をうまく利用し、建具を開け放つと95m2の室内をLDK、和室、玄関、ワークスペースが半ばつながるような間取りに仕上げた。これは十分な広がり、明るさ、通風を得る工夫でもある。
 内装はまったく新しくするのではなく、建物の持っている魅力を生かす方針。だから、壁紙をはがしたときに現れた、コンクリートの壁にまだらに残っていたパテの跡もわざわざ残し、アクセントにしてしまった。
 「解体すると予想外の状況も見つかります。パテのムラはまさにそれ。そういった状況を受け入れ、設計者と一緒に楽しみながら解決することも大切」
 改めて考えると、物件の見極めから可能なリノベの内容まで、素人には判断が難しい場合もありそうだ。
 「リノベでは見た目を変更するというより、住戸全体の環境を見直し改善するべきでしょう。そういった意味でも、購入物件を決める時点から設計者や会社に相談するといいですね」

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