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解説:リコム「蹴脂粒」の問題に見る
機能性表示とトクホの違い
「届出」と「審査」の間の溝

2015年6月5日

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 4月からスタートした「食品の機能性表示制度」。メディアでも様々な報道がなされているが、その1つにリコムの「蹴脂粒」の問題がある。今回、機能性食品として届出番号が付与されたが、その関与成分のエノキタケ抽出物(キノコキトサン)については、以前にトクホの申請過程・審査の過程で安全性に「確証がつかなかった」とされている件だ。
 新聞各紙でも大きく取り上げられたので記事をご覧になられた方も多いと思う。この問題は、基軸の違ういくつかの問題が同じテーブルに乗ってしまっているのでわかりづらい。整理してみよう。

 まずは、「トクホの審査の過程で「安全性が評価できない」となっている商品の届出を、消費者庁がなぜ受理したのか」いう問題。これは消費者庁の対応には何の問題もない。この機能性表示制度は企業の責任において機能性や安全性を評価した上で、ガイドラインの沿った形で消費者庁に販売60日以上前に届け出る制度。よって届出の様式さえきちんと基準を満たしていれば消費者庁は届出を受理する。制度上「審査」はない。

 一方で、エノキタケ抽出物(キノコキトサン)についてトクホの申請過程・審査の過程では安全性に「確証がつかなかった」――と報道された。これについて5月12日に食品安全委員会事務局は、「安全性に問題があると言っているわけではない。問題があるということではなく、今あるデータでは安全であるという評価ができないということ。今あるデータで安全性を評価できなかったことと、安全性に問題があることとはまったく違う」と述べている。トクホで「安全性を評価できなかった」成分について、機能性表示制度において、行政、業界、消費者がそれぞれの立場でどういった判断をするのかは現時点ではわからない。

 しかし、機能性表示の場合、制度上は情報を元に購入するかしないのかを判断するのは消費者の選択ということになる。関与成分の安全性や機能性の評価根拠は消費者庁のホームページ上に原則すべて公開されるので、その判断は消費者や流通にゆだねられたといえる。

 もちろん届出情報が、安全性や機能性に関して「科学的根拠がない」と何らかの形で判断された場合は、消費者庁が届出の撤回を要求することもあるし、自主的に企業が届出を取り下げることも考えられる。しかし、「科学的根拠がない」という判断は何を基準に行われるのかは、現時点で明確になっていない。届出番号が与えられたリコムの「蹴脂粒」。トクホにおける「安全性が評価できない」という言葉を持って、機能性表示食品としてどのような扱いになるのかについては、今後の推移を見守るしかない。

(寄稿:フリージャーナリスト/継田治生)

白澤 淳子=日経ヘルス

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