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乳酸菌飲料の香りに“癒やし効果”の可能性
カルピス、動物実験で自律神経の調整作用を確認

2014年5月8日

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 カルピス(東京都渋谷区)の研究所であるカルピス発酵応用研究所は、乳酸菌と酵母で発酵させた乳酸菌飲料の香りが、自律神経に働きかけて、鎮静や不安を和らげるなどの「癒やし」効果をもたらす可能性を、動物実験で確認した。研究は、永井克也・大阪大学名誉教授の監修で行われ、2014年日本農芸化学会(3月27~30日)で同研究所が発表した。

 カルピス発酵応用研究所では、これまでに、乳酸菌と酵母で発酵させた乳酸菌飲料は嗜好性が高く、香りが重要な要素であることを確認し、2012年に発表している。もともと、この乳酸菌飲料を使用した「カルピス」を長年飲んでいる人から、「気持ちが安らぐ」という声が多く寄せられていたことから、香りがもたらす効果について研究を始めた。

 今回の研究では、乳酸菌と酵母で発酵させた乳酸菌飲料の香りによる、3つの効果を確認した。1つは、香りによる自律神経の調整作用。乳酸菌飲料の香りを10分間、ラットに嗅がせて、自律神経の活動に与える影響を調べたところ、水を飲ませた対照群に比べて、1時間後の胃の副交感神経活動が、香りを与える前に比べておよそ50%増加し、副腎の交感神経活動は50%低減した。

 2つ目は、香りによる日周リズム(24時間の総活動量に占める、休息期と活動期それぞれの活動量の比率)の改善。1日30分間、乳酸菌飲料の香りを送風した部屋で飼育したラットの活動量を、1週間継続して測定したところ、香りを送風していない対照群に比べて、休息期の活動量が18.6%から15%に低下。「総活動量には変化がなかった。総活動量に影響を与えることなく、休息期の活動が減少したことから、日周の活動量のメリハリが大きくなり、休息期と活動期のリズムが改善したといえる。また、香りの効果は、数分や数十分ということでなく、持続することが考えられる」(川口恭輔・発酵応用研究所アシスタントマネジャー)という。

 3つ目は、香りによる不安感の低減。乳酸菌飲料の香りをかがせたマウスを用いて、高架式十字迷路試験を行ったところ、水だけかがせたマウスの対照群に比べて、壁のない通路への侵入回数が約1.8倍に増加。また、壁のない通路での滞在時間比率も、約20%から約30%に増えた。川口発酵応用研究所アシスタントマネジャーは、「不安感の指標となる行動の有意な改善が認められたことから、不安を和らげる効果があることが分かった。ヒトに応用した場合、ストレスなどで乱れた自律神経のバランスを改善するなど、“癒やし”に役立つ可能性があるのではないか。今後は、ヒトでの効果を確認する試験を実施していく予定」と話している。

(日経ヘルス、西山裕子)

 

白澤 淳子=日経ヘルス

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