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肌のハリにはエラスチンだけでなくフィブリリンも重要
細胞試験による研究結果を三重大学の宮本啓一准教授が発表

2013年7月5日

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 肌に弾力を持たせてハリを支えるたんぱく質、エラスチン。これを配合した化粧品や美容ドリンクが徐々に増えてきている。三重大学大学院工学研究科の宮本啓一准教授は、エラスチン単独よりもフィブリリンを併用するほうがハリを支える弾性線維の産生が多くなることを、東京ビッグサイトで開催された「第2回 国際化粧品展」で6月27日に発表した。

 皮膚の真皮の構造を表す模式図としてよく使われるものに、コラーゲン(膠原線維)が網目状に交差しており、その交差部分を束ねるようにリング状のエラスチンがつないでいる図がある。だが、「実はエラスチンはゴムのような弾性を持つ弾性線維の主成分で、弾性線維は膠原線維と同じように網目状に交差している」(宮本准教授)。

 弾性線維は、軸のまわりに粒がびっしり張り付いた、海ブドウのような形状をしており、粒の部分がエラスチンで、エラスチンの足場となる軸がたんぱく質のフィブリリン。エラスチンとフィブリリンはいずれも皮膚の線維芽細胞で作られる。その仕組みは、線維芽細胞の表面にエラスチンやフィブリリンの受容体があり、外から入ってきたエラスチンやフィブリリンが受容体につくと内部でシグナルが出て、新たにエラスチンの前駆体やフィブリリンが作られる。これら2つが結びついて弾性線維が形成される。つまり、外部から入ったエラスチンやフィブリリンがそのまま弾性線維の材料になるわけではなく、細胞が刺激を受けて自ら新しい弾性線維を作る。

 宮本准教授が行った線維芽細胞のモデルを使った実験では、エラスチンだけを加えた場合とエラスチンとフィブリリンの両方を加えた場合とで比較すると、「産生されるエラスチンの量は変わらなかったが、弾性線維をより多く形成したのは、フィブリリンも加えたほうだった。エラスチンだけが増えるとこぶのように固まってしまい、ゴムのような弾力性は出ないので、フィブリリンも一緒に存在させて弾性線維を正常に作ることが重要だ」(宮本准教授)。

 また、肌のハリのためには、コラーゲンとエラスチンのバランスも大切だ。「コラーゲンだけが多くなると組織の伸縮性が失われてしまう。コラーゲンだけをたっぷり与えるのではなく、エラスチンとフィブリリンも与えて、線維芽細胞に弾性線維を作らせることが大切だ」と宮本准教授は話す。

 エラスチンとフィブリリンの両方を含む製品としては、リリーウォーカー(三重県津市、西村友理社長)と宮本准教授が共同開発したスキンケア用のローション「エレンドゥリス ローション」(120ml、4410円)が、5月から同社のサイト上で販売されている。これに使われているエラスチンとフィブリリンは、いずれも国産の豚の血管を原材料としている。

(日経ヘルス、大屋奈緒子)

白澤 淳子=日経ヘルス

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