こんにちは。Before 9(ビフォア・ナイン)プロジェクト主宰/CONECTA代表、池田千恵です。「ひとり力の作り方」で提唱する「ひとり力」とは、「自分の頭と心を定期的に棚卸し、客観的に見つめて軌道修正していく力」のこと。独身、既婚、家族と同居、ひとり暮らし、子育て中…。どんな状況にあっても精神的、物理的に「ひとり」の時間を作ることはできます。「ひとり力」をつけることで、ほっとしたり、リフレッシュしたり、リラックスしたり、将来のことを楽しく想像したり、今までの振り返りをしたりできるようになれば、慌ただしい毎日も、心穏やかに過ごせるようになります。 本来のあなたを、あなた自身の手に取り戻すひとつの手段が「ひとり力」をつけることです。第26回の今回は“「普通そうでしょ?」「ありえない!」をネタに変えよう”をテーマにお伝えします。
■「ありえない」とイラっときたらそれはかえってチャンス!
● 家族が自分の夢に理解を示してくれない。
● 進めたいプロジェクトがあるのに、周りが協力してくれなくて自分にばかり負担がかかっている。
などなど、もやもや悩んでしまうこと、多々ありますよね。私ももちろんありましたし、今でも時々あります。
でも、分かってもらおうという努力もせず“分かってくれる人は分かってくれている”と自分を慰めたり、“私のことを分かってくれない”とがっかりするのは、もしかしたら傲慢なのでは?と気付いてから、分かってもらえるように伝え方を工夫したり、考えをまとめるためにひとり時間をつくり、気持ちを集中することができるようになりました。
なぜ説明なしに分かってもらおうとすることが傲慢かというと、あなたの「普通」は誰かの「普通」とは限らないからです。前回は、「あなたの普通は誰かのすごい」をテーマに、「普通」であることのすごさを発信する方法をお伝えしましたが、相手を否定するときに使う「普通」という言葉にも同じことが言えます。
「普通」分かってくれるでしょ?
「普通」このくらい配慮してくれるでしょ?
「ありえない!」
つい口にしてしまいそうになる「普通」は、自分自身が長年培ってきた経験をもとにした、あなたにとっての「普通」であって、それがそのまま、他の人に当てはまるかは分からないものだからです。みんな、生きてきた歴史が違えば、価値観も違うのですから。