9月17日に千葉・幕張メッセでスタートした東京ゲームショウ2015のイベントステージで、レベルファイブ社長/CEOの日野晃博氏が「クリエイター兼経営者だからこそできたヒットコンテンツ創出」と題する基調講演を行った。

 基調講演に先立つ岡村秀樹CESA会長のイントロダクションでは、日本のゲーム市場のこれまでと今後の可能性について語られたが、そこで岡村会長が強調したのがゲームから漫画、アニメなどへのワールドワイドなクロスメディア展開だ。岡村会長は、日野氏を「クロスメディア展開を体現する人物」と紹介した。

 現在、ゲームとCGアニメによる新しいクロスメディア作品「スナックワールド」を製作中だという日野氏は、「妖怪ウォッチ」をはじめとする数々の作品をヒットさせてきた実績を持つ。レベルファイブが過去にリリースした全41タイトルは平均93万6000本に上る。

 これほど高いヒット率でタイトルをリリースし続けることができたのは、「帝王の判断」ができたからだと日野氏は言う。「帝王の判断」とはクリエイティブと経営の両案件に対して全責任を取れる判断という意味だ。例えば、レベルファイブの第1作であるニンテンドーDS用アドベンチャーゲーム「レイトン教授」では、内容よりもヒットさせることを優先し、プロジェクトの路線変更も即決したとのこと。クリエイターであり、経営者でもある日野氏だからこそ可能な判断だが、クリエイター、経営者それぞれが参考になる内容だ。

 最後に日野氏から、クリエイター、経営者それぞれへのアドバイスを紹介しておこう。
・クリエイター:理解してもらう努力を怠るな
・経営者:クリエイターを過保護にするな

この4月に発足した新生CESAの会長を務める岡村秀樹氏。
レベルファイブ社長/CEOの日野晃博氏。
ヒットメーカーの登壇とあって多くの来場者がイベント会場を埋めた。

文/堀井塚高、写真/酒井康治

(※「日経トレンディネット」より転載)
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