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「早く起きる」と「たくさん眠る」は両立できる!?長寝のススメ

2015年8月17日

十分な睡眠をとることで、仕事の効率がアップ!

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 こんにちは。「習慣心理学」の佐々木正悟です(連載トップページ:スマートフォンはこちら、パソコンはこちら)。

 ときどき、セミナーなどにゲストとして呼んでくださる古川武士さんが、大和書房から新刊を出されました。

 タイトルは『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(大和書房)。古川さんと言えば「習慣術」の人です。肩書きは「習慣化コンサルティング株式会社代表取締役」で、習慣化に関する本も何冊か出されています。本書もまた「早起きの習慣を身につける」ための本です。

 こういうタイプのビジネス書によくあるとおり、本書も冒頭でまず「早起きのメリット」が上げられています。

 ビジネスパーソンにとって、早起きがいかによいことか。起業家にとって、早起きがいかによいことか。そういう事例です。

 そのメリットにウソはないと思いますが、本書にはもう一つのメッセージがあって、私はそっちの方に大きな魅力を感じました。「長時間睡眠の魅力」です。

 実際、本書をよくよく読んでいくと、本書は「いかに寝不足が非効率的であるか」ということが強調されており、「十分な睡眠をとることがどれほど大事か」に力点があるのです。

 それが『「早起き」の技術』となっているのは、おそらく出版社にとって、「長寝をする意義」だと、前向きなビジネスパーソンに訴求できるかどうか、不安だったからでしょう。

 早起きの本は他にもたくさんありますし、それらは売れていて、ブログなどでも鉄板のテーマです。

 しかし、ごく自然に考えると、現代のビジネスパーソンが置かれている環境で

早く起きる

たくさん寝る

 というのは、ほぼ両立しないのです。そこを工夫してこそのライフハックといえばそうかもしれませんが、現実的に、「前向きなビジネスパーソン」は、あれもこれもやりたがります。

 資格試験の勉強はしたい。ブログは書きたい。英語の勉強はしたい。人との交流も書かせたくない。家族との時間も大事にしたい。

 その上長時間眠ろうということになりますと、どうやりくりしたところで、できっこないわけです。

 長時間眠れば、起きている時間は自然と短くなります。

 眠りながら英語の勉強をして、眠りながら家族と会話して、眠りながらブログを書くという魔法を使うのでない限り、どれもこれも異常に短い時間で済ませるか、結局睡眠時間を削るか、さもなければやりたいことのいくつかはあきらめるか、どれかを選ばなければならないはずです。

 ところが古川さんは、ここがこの本の面白いところなのですが、「極端に長く寝ることによって、活動に必要な時間を短くすることが可能になる」ということを説いています。

 つまり、たくさん寝て、しかもいろんなことをするということが、むしろたくさん寝ることによってのみ、可能になるというわけです。

[引用]

 私の極端な例をお話ししましょう。私は睡眠の重要性を実験するために、1ヵ月ほど9時間睡眠に挑戦しました。

 「目標は、寝尽くす!」

 21時に寝て、6時に起きる生活を実際に行いました。
 その結果、私が実感したのは次の通りです。

 まず、仕事面でいえば、集中力が劇的にアップしました。
 通常3時間かかっていた仕事が半分の時間で終わる、気の重い仕事が面白いようにどんどん片づいていきました。

 睡眠によって脳のエネルギーが満ちあふれているので、苦痛を感じないのです。

[引用終わり]

 9時間寝れば、誰もが自分の仕事を半分の長さで終えられるという話ではありませんし、そもそも一般のビジネスパーソンの場合、たとえ会社の仕事を半分の時間で終わらせることができても、その結果仕事の量が倍に増えるだけで、早く帰宅できるわけでもなく、さほどのメリットのないことかもしれません。

 ただ、私が上述を引用したのは、慢性的な睡眠不足というのは、最悪のスパイラルに落ち込むことになりやすいことの、最良の具体例だからです。

 たくさん寝ると、仕事が早く進む。たぶんこれは事実です。たくさん寝ると、気の重い仕事もそうでもなく感じられる。そういうことも十分にありそうです。

 その逆を行くと、同じ仕事によけいな時間がかかるし、気の重い仕事はいっそう気が重くなってやる気がしなくなるのです。

 その結果は、長い残業であり、短い睡眠時間を余儀なくさせられることです。単にたくさん眠るだけでこの悪循環を断ち切れる可能性があるならば、まず試してみて損はないと思うわけです。

▼セミナーのお知らせ▼
8月22日(土)(東京都)
第2回 心理ハックセミナー
http://kokucheese.com/event/index/309676/

 第2回のテーマは「集中を生み出す時間管理」です。(※こちらのセミナーは「心理ハック」というテーマで一貫させてはおりますが、シリーズものではありませんので、第2回に参加いただくにあたって、第1回参加は必須ではありません。)

 時間管理というのは、誰もが「望むところ」ではあるものの、ビジネス書のなかでは必ずしもウケがよくないという、不思議な不変のテーマです。

 1つには「時間を作っても、それを何に使うの?」という、時間貧乏の筆者にはうらやましい疑問が絶えず発されるせいかもしれません。

 あるいは「時間管理なんかうまくいきっこない」というほとんど絶望的なあきらめの念があるのかも知れません。

 私は「時間管理」が可能だという「セクト」にくみする人間ですが、「時間管理」によって成し遂げるべきことは「集中」です。

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佐々木正悟
佐々木正悟
心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。専門は認知心理学。1973年・北海道生まれ。ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程で学ぶ。
ブログ「ライフハック心理学」主宰
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