• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

女性のための「医療・健康」の話

あなたの体調不良は女性ホルモンの影響?―生活サイクルと女性ホルモンの関係性

2015年7月30日

自己実現のために知っておきたい女性のカラダのこと・その1

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

女性には、毎月の月経、妊娠・出産、不妊や婦人科疾患など、特有の体のリズムや健康問題がある。能力を最大限に発揮して自分らしい生き方を実現するためには、そうした体のリズムや体調の変化について正しく理解し、上手に対処していかなければならない。

 知っておきたい大切な体のことを、女性の生き方を応援する産婦人科医・種部恭子さんに聞いた。

 第1回は、年代ごとの女性ホルモンの変化とそれに伴うトラブルについて。

女性は男性よりホルモン変動の波が大きい

 日本人女性は世界一長寿だが、男性より女性が長生きである理由の一つは、女性ホルモンに守られているからだ。ホルモンの変動という点で、男性の一生と女性の一生とでは大きく違う。

 思春期は男女ともホルモンが上がったり下がったりしながら、大人に向けて体の変化(二次性徴)が起こる。同時に心も不安定になり、感情的になったりイライラしたりすることがある。

男の一生と女の一生のちがい

 成熟期になっても、女性は毎月、月経によるホルモンの変動がある。月によっても調子のよいときと悪いときがあり、周期によって体の調子が変化する。

 そして更年期になると、男性ホルモンがゆるやかに減少し、生涯ゼロになることはないのに対して、女性は50歳前後で閉経を迎えると急激に女性ホルモンが減少する。このときも思春期同様、心が不安定になり、イライラしたり、落ち込んだりといった心の問題も生じやすい。

 そして、人生の前半で女性ホルモンという潤滑剤を使い果たし、残り約40年をほぼゼロに近い状態で生きることになるのだ。

 女性は心も体も、一生を通じてホルモンの変動の影響を受け、さまざまな精神的・身体的トラブルが現れやすい。

 「こうした性差があるため、本来は男性と同じ働き方、同じ生活スタイルというわけにはいかないのですが、そうした違いに対するヘルスケアのしくみは整備されていません」(種部さん)

月経回数=子宮と卵巣に負担をかける回数

 女性ホルモンがはたらくからこそ、その影響により生じる女性特有の病気もある。現代は女性の生き方が変わって、昔に比べて出産回数が減った。初経から出産までの期間も昔は5~6年だったものが約18年に延び、生涯の月経回数は約450回に増えたといわれている。

女性のライフサイクルの変化

 この間、毎回の月経ではがれた子宮内膜は、おなかの中にまき散らされ、排卵が起きるたびに卵巣の殻に傷がついて修復をくり返す。それを450回もくり返していれば、その過程で病気のリスクが増えてくるのは当然なのだ。

女性ホルモンの影響でできる病気

 「乳がん」の増加も、初経年齢が早くなって出産までの時間が長くなったことと関連してもいると言われている。また、月経回数が増えたことそのもので「子宮体がん」「卵巣がん」も増えている。

 「子宮内膜症」も月経回数が増えたことと関連があるといわれている。逆流した血液が原因とする説が有力で、月経ではがれた子宮内膜が卵巣や子宮表面、骨盤表面の腹膜などに飛び火をして、そこで毎月月経を起こす病気だ。出口のないところで出血を起こすため激しい月経痛、性交痛を引き起こす。10人に1人程度の割合でこの病気があるといわれている。

 子宮内膜症の最少発症年齢は14歳で、発症すれば閉経まで飛び火した場所での出血をくり返す。おなかの中がかさぶただらけになれば不妊にもつながり、卵巣に飛び火すれば卵の質が低下し、くり返した出血がチョコレートのう腫と呼ばれる腫瘍になって、この腫瘍からがんができてくる場合もある。そのため、病気が進行してしまうと治療しても出産できなくなる可能性があり、出産するか、いつ産むか、人生のプランに向き合わなければ、この病気とつきあうことはできない。

 ちょうど成熟期の妊娠・出産を考えるような時期に、病気が起きてくるという点では、「子宮筋腫」も同様だ。医学の教科書では「大きいものは悪いものの可能性があるから取る」とされてきたが、子宮筋腫は閉経して女性ホルモンのレベルが下がると小さくなっていく。症状が何もなければ無駄な手術をする必要はないのだ。

 「悪いものかどうかは、今の優れた診断技術を使えばわかります。経過を見て安全と思えば、子宮筋腫を無理して取る必要はありません。ただ、出産を考えるときは、場所によっては出産のとき邪魔になる可能性があったり、大きくて炎症が起きれば早産のリスクが高まったりします。ですから、大きさや発育の具合で取るほうが得策なのか、取らずに産んだ方がいいのか、治療との兼ね合いを考えてうまくプランを立てる必要があります」(種部さん)

 女性は単に病気を治すだけでなく、人生のプランが必要なのだ。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

関連キーワードから記事を探す
健康知識カラダの悩み・病気

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ