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目からウロコの仕事ハック

優れたリーダーは指示をしない?!「手放す」ことではじめて組織が上手くまわる

2015年6月25日

「ダメな部下」は、上司の指導が原因?元米国海軍司令官が教える主体的な部下を育てる方法

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本コラム( スマートフォンはこちら)では「アイデアを実現するためのカリキュラム」の提供を目的としたブロ

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 「部下が受け身すぎる・・・」、「積極性がなさすぎる・・・」、「自信がなさすぎる・・・」、「仕事ができない・・・」。

 仕事場にこうした悩みはつきものです。上司が部下に持つこうした不満はどう解消すべきなのでしょうか?そして、どうしたら当事者意識のある部下を育てることができるのでしょう?

 上記のような悩みを抱えた上司は、多くの場合、事態をコントロールしようとつい指導が細かくなってしまいます。
 しかし、このアプローチはNG!

 実は、このやり方は部下の積極性や成長を削いでしまい、かえって逆効果なのです

 直感に反するかもしれませんが、リーダーは「手放す」ことが必要だと主張するのはDavid Marquet。アメリカ海軍司令官だったDavid Marquetは、伝統的な「リーダー追随型」モデルに違和感を覚えます。海軍だけでなく、世界中の企業が採用しているこのモデルは、実は多くの問題を孕んでいます。

 実はこの組織構造の「目的は人を従わせることにあり、考えさせるためのものではない」のです。Marquetが気づいたのは、このアプローチは「人を疎外してしまうこと」、また、指令の内容がどんなに間違っていても、乗組員が有無を言わずそれに従ってしまうことでした。これは大惨事になりかねません。


 この教訓は私が、アメリカ海軍司令官として弾道ミサイル原子力潜水艦サンタフェに乗船していたときに得たものだ。私が、実質的に実効できない指令を出したにも関わらず、当直士官は命令を下したのだ。彼はそれが実効できないことを分かっていながらも、私が「彼に指示した」ため、乗組員に指令を下した。私たちは、人に適合性を持ち、指示に従うよう教え込む。その上で、自発的に考えることを求める。これは、あまりにも虫がよすぎる話だ。

 そこでMarquetが採用したのが「意志型リーダーシップ」モデルです。Marquetは、自らが組織をコントロールするのではなく、乗組員に決断を下す権限を与え、ひとりひとりをリーダーとして扱った結果、組織のパフォーマンスが格段に向上しました。また、Marquetが司令官のポジションを退いた後も多くの優れたリーダーが組織から輩出されました


 何が問題かと言うと、部下とのやりとりの中で私たちのリーダーシップ脳が、その場を仕切り、指示出しに向かうことである。それにより、私たちはいい気分になれる。なぜなら問題を解決し、指示を出すことで不確定要素を軽減し、自分の地位・権力を向上させることができるからだ。
 残念なことに、私たちをいい気分にしてくれることは、他人をイヤな気分にさせてしまう。誰かに指示されて、すばらしい偉業を成し遂げた者はひとりもいない。私たちが人をこき使う度合いは、その人が自分のすばらしさを発揮するチャンスを阻害するほどのものである

従来の「リーダー追随型モデル」は、部下の思考停止につながる

 Marquetは、「[従来のリーダー追随型モデルで]なにが危険なのかというと、人は仕事を『やっている』ものの、それについて『考えていない』ことである。」と指摘します。

 一体何が人を思考停止させてしまうのでしょうか?その答えは「権力」です。

 1960年代前半、アメリカの心理学者 Stanley Milgramは、ホロコーストを引き起こした人間の心理状況を突き止めるべく、かの有名な「アイヒマン実験」を実施します。

 実験では、参加者が教師役の被験者と、声だけが聞こえる別の部屋にいる生徒役に分けられます。教師役の被験者は、生徒役に問題を出題し、間違えた回答が返ってくる度により高いレベルの電気ショックを与えるよう指示されます。実験中は、ひどく苦しみ、実験を終わらせたいと訴える生徒の様子が、音声を通して教師役に聞こえています。

 結果は驚くべきものでした。


 こうした、抗議の声にも関わらず、自分より権力のある立場の人[(実験者)]に促されると、多くの被験者が実験を続行した。彼らは、間違えた回答が出る度に電圧を上げ、中には致死レベルの電気ショックを生徒役に与えた者もいた。
 その後に実施された同様の実験でもほぼ同じ結果が報告されている。これは、権力のある立場の人に指示されれば、人は自らの良心に反することでも進んで行うことを示している

 このように、どんな組織の中でも「指示を出し、それに従わせる」というアプローチは、こうした内的断絶を引き起こします。Marquetが指摘するように、リーダー格の人からの絶対的な指示が、人を責任から免除し、最悪な事態を招く行動をとらせてしまうのです。その証拠として、「昔から一貫して大規模な犯罪への理由は『ただ言われたことをやったのみ』というもの」です。

リーダーは指示を出すべからず

 上記の通り、従来の組織モデルはときによって有害な結果をもたらしかねません。それでは、リーダーはどのように振る舞うことが理想的なのでしょうか?Marquetは、リーダーに必要なことは「指示することをやめる」ことだと主張します。


  慈悲深いリーダーに頼ることは解決策にならないーむしろ、全員が考え、全員が自らの行動に責任を持つことが正解である。今度誰かに形式的な、もしくはそうでない「こうしなさい」という指示、つまり、自らの権力を相手に行使したくなったときは、考えを改めるべきだ。それよりも、相手に何をすることが正解だと思っているかを訊いた方がよい

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