こんにちは、社会保険労務士の佐佐木由美子です。毎朝、満員の通勤電車で出勤されている方は多いと思いますが、想定外の電車遅延で困った経験はありませんか? 今回は電車遅延と遅刻について考えてみましょう。
突然電車が動かない!
最近、電車遅延の場面に遭遇することが何度かありました。人身事故などは以前から時々ありましたが、気になるのが「お客様対応」という理由が増えたこと。
たとえば、スマートフォンを線路に落として緊急停止ボタンが押され発車が大幅に遅れたケース。また、車内で身体が触れた・触れないといった乗客同士のトラブル。このときも非常停止ボタンが押され、さらに当事者が言い争って電車を降りないことから、出発ができない事態に…

いつどこで、こうした「お客様対応」に私たちが巻き込まれてしまうかわかりません。電車が何らかの理由により定刻通り運行できなかったときに、鉄道会社は電車が遅延したことを証明するために「遅延証明書」を発行してくれます。
この様式は鉄道会社によって異なりますが、多くは手のひらに収まる小さな紙片で、発行会社名と駅名、遅延した日付と遅延時分などを記載するものが多いようです。
通勤ラッシュ時には、短時間に大量の証明書が配られるため、遅延時分の記載のないまま発行される場合も珍しくありません。一部の交通機関では、インターネットを経由して、証明書を入手することもできます。