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楽して稼いだお金は簡単に去って行く

2015年5月15日

怪しい儲け話を持ちかけてくるヤツには特徴がある

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 僕が学生時代にしていた仕事で痛感したことは、もう1つある。楽して稼いだお金は、いとも簡単に失われることが少なくないということだ

 先ほども言ったけど、僕が当時していたのは、エキストラや短期アルバイトなどの業務請負事業だ。基本的には手数料ビジネスなので、濡れ手に粟とまでは言わないものの、自分の人脈を生かせば、面白いように稼げた。月収は100万円以上にもなり、大学生が高級車を乗り回せる。そんな仕事、「普通」とは言えないだろう。

 当時の僕は、収入には満足していたけど、「仕事をしていて楽しい」という感覚はまったくなかった。だから、全然自分に自信がなかったし、当然仕事にも自信がなくて、今から思えば中途半端な若者だった。そういう人間は、ときに悪いヤツにつけこまれる。

 その頃はよく交流会などの席で、怪しいヤツから「おいしい儲け話」を持ちかけられた。僕は、当時の仕事の人脈で「お金持ち」の知り合いも少なくなかったから、僕自身だけじゃなく、僕から引っ張れるお金持ちの情報も得ようとして、怪しいヤツがたくさん寄ってきたのだ。当時、僕はまだ未熟で、「おいしい話」を真に受けてしまい、「これはすごくいい話かもしれない!」と、半分乗り気になってしまったことが何度かあった。実際、投資関係の儲け話で派手に騙されてしまったことがある。今となっては、「本当にバカだったな」と思う。そのときはまだ考え方も甘く、世の中お金が何より重要だと考えていたから、そういったマネーゲームのようなおいしい話にまんまと騙されてしまったのだ。まわりの心ある友人や家族にも心配、迷惑をかけたし、深く反省している。

 このとき自分の貯金は一気になくなってしまったけど、この経験によって、より「好き」を軸にした実業というものを強く意識するようになった。ある意味高すぎる授業料だったとも言えるが、この経験があったからこそ今があるとも言える。

 参考までに話しておくと、怪しい儲け話を持ちかけてくるヤツには特徴がある。彼らは、自分の仕事を「いろいろやってます」と言って詳しく語ろうとしない。話せばボロが出ることを知っているからだ。そして、いくつもの肩書きを持っていて、何種類もの名刺を使い分けている。誰もが知っている有名人のことを「知り合いだ」「友達だ」と話題にして、こちらの興味を引き、警戒心を解こうとする。そして、割と早い段階で「どこに住んでいるんですか?」「投資とかしてます?」とこちらの資産状況を探ってくる。

 そういうヤツは、まず間違いなく危ない。すごく話がうまいから騙されそうになるけど、自己防衛策としてその場で返事をするのだけは絶対にやめよう。家に帰ってもう一度よく考えれば、「こんな話に乗るべきじゃない」とわかるだろうし、そうでなくても名刺に書かれた会社をネットで検索すれば熱は冷める。きちんとしたホームページがあることは少ないからだ。「あぁ、やっぱり怪しい話だった」と納得できる。

 会社をはじめたばかりの頃は、まだそういう話を持ちかけてくる人間もいたけど、最近ではまったく知り合わなくなった。うさんくさいヤツはわかるから自然と避けるし、少しも尊敬できるところがないような人間とはあまり接点を持たないようにしているからだ。普段会う人間のことも、無意識に選別しているんだと思う。「尊敬できる」といっても、自分にとって「役に立つかどうか」という意味じゃない。一緒にいたいと思える、気持ちのいい人間とだけ会うようにしていたら、いつの間にか怪しいコミュニティから離れていたのだ。だから、僕のまわりは今、とても平和でクリーンだ。

 楽して稼げることはとても少ない。仮にあっても、「楽」なだけで楽しくないことが多い。「楽」な儲け話を共有しようとしてくる人間とは、一緒に楽しい仕事をすることはできない。楽しい仕事には苦労もつきものだからだ。この本を読んだ人には、絶対に僕と同じ間違いをしてほしくないと思う。そのためにも、常にお金より「楽しいこと」を優先しよう。そうしていれば、甘い誘惑に騙されることもなくなる。

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小澤良介
小澤良介(おざわ・りょうすけ)
リグナ株式会社代表取締役。’78年生まれ。’04年、デザイナーズ家具オンラインショップ「リグナ」を開設。’10年に放送されたフジテレビの月9ドラマ「月の恋人」では総合監修も手がけた。
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