• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

すべては大人の女性になるために

カッコいい系ババアになるか、カワイイ系おばあちゃんになるか

2015年4月17日

ほしいのは、「女」と「大人」の国境線

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 40代の頭の頃、地方のTV局で夫の古くからの知りあいという評論家の女性とお話をした。当時、彼女は60代の後半くらい。

 ショートカットで肉の落ちたかっこいい姐さん。舌鋒は鋭く、辛口でさわやか。彼女がニコニコ笑いながら言った。

「年をとったら、世界から全ての色が消えてしまったわ。何を見ても山水画! 水墨画! モノクローム、若い男の人を見てもね」

 チャーミングな笑顔とシリアスな話の内容のギャップに私は目を見張るばかり。

 そうなのか……そうなるのか……。

 当時、中年新婚だった私は女性ホルモンを出しまくっており、言ってみれば色のど真ン中を生きていたので、ただただ、そのモノクロームの風景を想像してみるのが精一杯だった。

 50代に入り、仕事で憧れの建築関係の女性に、家について教わるチャンスを得た。その人の著書をくり返し読み、こんな肚のすわった静かな文章を書く大人の女性に私もなりたいと思っていた。

 果たして、彼女は柳に風のような風情で、おだやかで整然としたしゃべり方。日本人離れしたスッキリとした考え方もりりしく、私は益々ファンになってしまった。レクチャーが終わり雑談していたとき、彼女が言った。

「槇村さんは元気ねえ、まあ気休めにしかならないけれど……」と微笑んで。

 当時、彼女は病気を乗り越えてそこに居たのだった。言われた通り元気いっぱいで、単細胞のまま仕事ばかりして年をとっていた私は、ちょっと恥ずかしいような気分になった。子供のままのような自分を見透かされた気がして。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

コラムのバックナンバー

関連キーワードから記事を探す
暮らし方教養・マナーキャリア&スキル

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ