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まわりに自然と“おもしろい”人の輪ができる、エゴの手放しかた

2015年4月6日

人生が前向きに動き出す、「自分から離れる」習慣づくり

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 つい感情的になってしまう。気持ちや意見をうまく伝えられない。しばしば誤解され、コミュニケーションが円滑にいかない。はぁ、そんなつもりで言ったんじゃなかったのに……今日もそんなため息をつく働き女子も多いのでは? 『あまちゃん』や『サラリーマンNEO』『となりのシムラ』『ジャンクション39~男たち、恋に迷走中!~』などの演出・監督を務めてこられた吉田照幸さんの「会話の公式」をお伝えする本連載。第二回は、そんなあなたに最適な処方箋をご用意しました。

■  ◇  ■  ◇  ■

――前回、おもしろい話とは相手にとっても有益な話でなければならない。そんな話しかたをできるようになるためには自分を客観的に見ることだ、というお話がありました。

 「自分を客観的に見よ」と言われても抽象的で、実際のところどうしたらいいのかわからない。なかなか実行するのが難しいものですよね。

 そこで、僕が自分を客観的に見る方法として、日頃から実践しているのは「自分から離れる」ことです。

 自分自身と距離を取る。(胸のあたりを指して)自分のなかにいるまま自分や場を見るのではなく、(頭の斜め上を指して)自分から離れたところから見る。

 自分のいいところや悪いところは、自分から離れないと見えないし認識できません。どんなところが人をイラつかせるのかがわかれば、ではどうすべきか、コントロールすることができます。

 自分のなかに自分がいるあいだは、会話をしていても「相手は私のことをどう思っているのか」に意識が向いています。だから客観的に見ることができない。

――具体的に「自分から離れる」方法として、どのようなことを行えばよいのでしょうか?

 僕は、一週間ごとにテーマを決めて自分に制約を与える、ということをしています。

 たとえば「この一週間は“私は”と言わない」。

 “私は”という言葉を使わずに行動しようと決めるとどうなりますか? ――視点が自分に向くんですよ。

 そんな制約のなか、つい“私は”を使ってしまうこともあるでしょう。でも口に出した瞬間に「あ、いま“私は”って言った」と思う。その瞬間、自分から離れているんです。

 そうして自分から離れることができるようになると、会話をしていて相手が喜んでいるか、なにを望んでいるかが見えやすくなります

自分の感情の動きを常に一歩引いた視点でキャッチ

――自分から離れることを実践されてから、吉田さんご自身が体験している効果にはどのようなものがありますか?

 仕事や現場でのコミュニケーションがうまくいくようになりました。特に気持ちの切り替えが早いと言われるようになりましたね。

 もちろんカッとなって突発的に感情的な物言いをしてしまうことは、少なくなったといえどありはします。でも(自分から離れることで)瞬時に「あ、俺、いまカッとなって、怒りに任せてものを言ってしまった」と認識することができる。

 すると、次に感情的な言葉が続くことはありませんよね。続けて怒りをぶつけたりヒートアップしたりせずに済むんです。自分が感情的になったことを客観的に認識すれば「ごめん。いまイラついて強く言ってしまった」となりますから。たとえ相手が感情的になって反論してきたとしたとしても。

 つまり感情を抑えろ、ということではないんです。

 自分の感情がどうなったかを常に認識していることが大事なんです。

――感情のコントロールを「感情を抑えること」と勘違いしていることは多いと思います。「抑えなければ」と思うから、つらい、できないと感じてしまう。でもそもそも「抑える」のではなく「感情の動きを認識しておくこと」がコントロールするということなんですね。

 自己コントロールこそが、人生全般において幸せだと感じるための基本だと考えています。

 この数年「ありのままの自分」という言葉が広まりました。感情のままに生きることが幸せだ、と解釈されているかたが多いと思います。でもそれは違うのではないかと、僕は思うのです。

 映画『アナと雪の女王』だって、自分のことや役割がわかった。それを受け入れることがすなわち「ありのまま」だ、ということを表しています。決して感情のままを=ありのまま、とは言っていないんですよ。なのに表面的な言葉のずれた解釈だけが先行してしまった。

 感情の赴くままをありのままだ、としていたら、人生は障害だらけですし、その上、まわりから嫌われてしまうだけですよ。

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Profile
吉田照幸
吉田照幸(よしだてるゆき)
NHKエンタープライズ番組開発部エグゼクティブ・プロデューサー
1993年NHK入局。「のど自慢」「小朝が参りました」などエンターテイメント系の番組を中心に活躍。40分間一人で舞台の場を持たせるなど前節の技を鍛えつつ、芸人にも「面白い」と評判になる。2004年に「サラリーマンNEO」を企画、以後全シリーズの演出を担当。型破りな番組として人気を博す一方、タニタの社食、Google本社を日本のテレビ番組として初潜入、コントに日産のカルロス・ゴーン氏を引っ張り出すなど話題となった。第35回・36回国際エミー賞コメディ部門ノミネート(日本では唯一)。2013年春からは異例のレンタル移籍で、連続テレビ小説「あまちゃん」の演出を担当。現在、「となりのシムラ」といったコント番組やコメディ、新作ドラマ「洞くつおじさん」を制作中。ここ10年でもっともコントを制作している笑いのつくり手。
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