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三船美佳&高橋ジョージのようにならないために、今の自分にできること【後編】

2015年2月25日

不満があったのは自分なのに、実は自分自身こそが加害者だったMさんのケース

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 娘さんが生まれ、ご主人の愛情が子供にも注がれるようになると、奥さんであるMさんの不満はどんどん高まった。カウンセリングに最初に訪れたのはご主人。心身共に疲れ切った状態だった。奥さんに話しかけられない雰囲気、食事も作ってくれない。内と外の顔が違う奥さんに疲労困憊してしまっていた前回。その後の展開はいかに?

*   *   *   *   *   *

 ご主人のいちばん嬉しい時間は、娘との自転車の練習の時間だけだ。娘と会話できる唯一の時間だった。学校のことなどを楽しそうに話す娘と一緒に居るのが至福の時だが、娘も奥さんの前では、ご主人に甘えるそぶりは見せない。奥さんの目を気にしているようだ。

 ご主人はMさんに言わなければならないことがあったが、言い出せずにいた。

 会社から転勤の内示が出て、関西への赴任が決まっていたのだ。

 カウンセラー「ご主人は、このままだとうつ状態になる手前でした。長年の仮面夫婦の状態に困り果て、転勤の話も言い出せずにいました。ご主人のカウンセリングだけでは解決が見込めなかったので、奥さんのカウンセリングを提案しました」

 家族療法士の資格も持つカウンセラーは、夫婦の問題は双方にあると思い、奥さん(Mさん)にもカウンセリングを受けるよう提案し、前述のカウンセリング実施となった。

Mさん「夫は何を言っているんでしょうか?」

カウンセラー「気になりますか?」

Mさん「別に・・・ただ、何も話してないから」

カウンセラー「話をしたい気持ちはおありなんですね?」

Mさん「今さら、どうにもならないでしょう!」

 Mさんは、イライラして怒っているようだった。

 これまでのご主人のカウンセリングと、Mさんの様子から、Mさんからご主人へのモラルハラスメントが疑われた。

 今、ニュースなどでよく耳にする、モラルハラスメントだが、これはフランスの精神科医、マリー=フランス・イルゴエンヌが提唱した概念で、モラルを装った、あるいはそう思い込みながら為される、心への暴力・嫌がらせのことだ。マスコミなどで取り上げられる『モラハラ』は俗語で略して表現されている言葉だ。

 モラルハラスメントは肉体的暴力と違い、言葉や態度等によって行われる。同医師は「社会は精神的な暴力に対し対応が甘いが、精神的な暴力は肉体的な暴力と同じ程度に、場合によっては肉体的な暴力以上に人を傷つける。モラルハラスメントは、精神的な殺人」と述べている。

 このモラルハラスメントはハラスメントの一つとされ、精神的な正式な定義はないと思われるが、比較の難しいパワーハラスメントとの違いは、加害者側の認識の違いだ。

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Profile
太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
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