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あきらめていたのは自分のほうだった…(後編)

2015年2月11日

他人へのイライラは自分への不満からくる怒りだったSさんのケース

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 子供がいても働きたい、でも仕事と子育てが両立できるかわからないと考えがまとまらないTさん。「適当にマッチングして仕事を紹介すれば…?」といつものように責任の所在をはっきりさせない上司。Tさんは饒舌に面接時に自分をアピールしていた前回。Sさんのイライラは積もるばかり…。その後の展開はいかに?

*   *   *   *   *   *

 派遣先企業の感触も良かったので、SさんはTさんの派遣先を決めることにした。Tさんはとても喜んで、「精いっぱい頑張ります」と笑顔で言ったそうだ。

 Sさんはその時のことを振り返り、言った。

Sさん「どうしてでしょう?」

カウンセラー「何か…?」

Sさん「Tさんが喜んで感謝してくれたりすると、イライラが募るんです」

カウンセラー「イライラの原因を知りたいと思っているんですね」

 カウンセラー「仕事で登録者Tさんの扱いに困ってイライラが募り、カウンセリングに来たSさんでした。考え方の甘いTさんへの不満や愚痴を訴えていましたが、Sさん自身が抱えている憤りや抑え込んでいる感情に気が付いていないようでした」

 Tさんの派遣業務は週3回、9時から4時までと言う条件で始まった。1週間過ぎた頃、派遣先企業担当者から、Sさんにクレームが入った。

 Tさんの仕事への取り組み方や態度に問題があるらしい。担当者は「面接では何でもできるみたいに言っていたのに、やる気があるのかな?」と言った。

 Sさんは、Tさんと今後の仕事について面談をした。

Sさん「お仕事の調子はどうですか?」

Tさん「もう辞めたいです」

Sさん「どうしてですか? お仕事したかったんですよね?」

Tさん「あなたはわかってくれない」

 Sさんは、驚いた。

 昔も、こんなシチュエーションがあったことを思い出したそうだ。

 それは、以前勤務していた人材派遣会社に勤め始めてすぐのことだった。大学を卒業したばかりのSさんが、初めて育児中の女性の登録者の面談をした時、やはり言われた言葉だった。

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太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
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