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あきらめていたのは自分のほうだった…(前編)

2015年2月4日

他人へのイライラは自分への不満からくる怒りだったSさんのケース

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 「心が疲れた」と感じることは、誰にでもあることです。ただ、その度合いや“症状”は人によって違います。解決のためには、時には「相談」することも有効です。
 この連載では、産業カウンセラーが実際に受けた相談から実際の事例を紹介し、働く女性のメンタルヘルスを考えます。
 今回は、Sさんの事例を紹介します。

*   *   *   *   *   *

 相談室を訪れたSさんは29歳未婚で一人暮らし。ダークなパンツスーツを着こなす、スポーティな感じの女性だった。

 Sさんは、イライラした様子で話し始めた。

Sさん「仕事にやりがいを感じられなくて」

カウンセラー「やりがいを?」

Sさん「担当しているお客さんのせいだとわかっているんですが」

 相談の主訴は、仕事上の人間関係のようだった。

 Sさんは大学卒業後、大手人材派遣会社に就職した。職務は、派遣のコーディネーター業務に就いた。もともと、人と関わることが好きだったSさんは仕事にとてもやりがいを感じた。一生懸命やっていたので、Sさんの成績は良く、上司に高い評価を受けていた。共に頑張れる仲間もいて、とても充実した日々を送っていたらしい。

 ところが、リーマンショックが起き、たくさんの人材派遣会社が倒産した。

 Sさんが勤めていた会社も、残念ながら倒産したそうだ。

Sさん「一生懸命やってもかなわないこともある…」

 Sさんは、とても悲しかった。大きな挫折感を味わったそうだ。

 Sさんは仕事を失い、気持ちが落ち込んだまま就職活動を開始した。これまでのキャリアを活かし、人材派遣の会社を中心に就活したそうだが、リーマンショック後に生き残った人材派遣会社は、とてもシビアに判断を下す試験をするので、Sさんは、面接の度に嫌な思いを味わい、傷つくことが多かったようだ。

 しかし、努力の甲斐があって、半年後に新しい職場を得た。

 以前勤務していた人材派遣会社と同じように、社内外のコミュニケーションを取りながら仕事をしようとするSさんに、上司は言った。

上司「コミュニケーションなんていいから、うまくマッチングして実績あげて」

 Sさんは、この会社に入社したことを悔やんだが、自分なりに頑張ろうと心の中で誓い、仕事に励んだ。

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Profile
太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
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