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全階層で男女比50:50はごく自然なこと

2015年2月11日

バクスター日本法人 ジェラルド・リマ社長インタビュー

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 バクスターは、腹膜透析、血友病や免疫不全、がんなどに対する医薬品・医療機器を開発および製造販売する世界的ヘルスメーカー、米バクスターインターナショナルインクの日本法人だ。2014年の「日経WOMAN女性が活躍する会社ベスト100」にもランクイン、J-Winダイバーシティ・アワードを毎年受賞するなど外部評価も高い。そのダイバーシティ戦略は男女比を50:50にする「Building Talent Edge(ビルディング・タレント・エッジ)」や、組織のあり方自体に変革を及ぼす「働き方革命」を推進するなど先駆的である。2014年9月に本社を移転、完全フリーアドレス制となった新たなオフィスで、ジェラルド・リマ社長にインタビューした。

(インタビュアー/麓幸子=日経BPヒット総合研究所長・執行役員、構成・文/ 西尾英子)

――バクスターは、採用・育成・昇進などで一貫して多様性を保つために、男女比率を50:50にするという「Building Talent Edge」を採用していますね。かなりユニークな施策ですが、これをご説明していただけますか。

ジェラルド・リマ氏(以下、リマ):これは2005年に導入したプログラムで、日本を含むアジア・パシフィック地域で役員や管理職における健全な男女比率を築くことを目標としてきました。

ジェラルド・リマ氏
バクスター社長
日本を含むアジア、ヨーロッパ、米国、中東・アフリカと世界各地で、製薬、診断機器とヘルスケア業界におけるキャリアを25年以上にわたり積む。アボット社にてビジネス開発、セールス・マーケティングを担当。アジア太平洋地域のコーポレートバイスプレジデント、アボット日本法人の代表を歴任。2005年バクスター入社。2008年よりアジア太平洋地域の責任者および日本法人の責任者に就任。

――健全な男女比率ですか。日本では、管理職比率はまだ約11%。健全とはいえない状態ですね。

リマ:そうですね。健全な男女比率にするために、採用候補者の男女比も50:50、研修参加者の男女比も50:50にするというのが、「Building Talent Edge」です。

 外部リクルーターが紹介する採用候補者の女性比率は、どんな職種であっても男女比50%を求めました。ほかにも将来有望な人材を育成するリーダーシッププログラムや、臨床、製品およびマーケティング知識向上を目標とした研修トレーニングなどで男女比率を指標化しています。

――全階層で男女比50:50という数値目標を掲げられた理由を教えてください。

リマ:ビジネスを出来るだけスピーディに成長させるためには、どういったところに潜在的な力があるかと考えたとき、それには、女性がもっと活用されるべきだと思ったんです。しかし、そもそも優秀な女性たちにアクセスすることが難しかったため、採用の段階から男女半々の比率にすればいいという結論に至ったわけです。大学卒業者の半数が女性ですから、50:50の比率にすることはごく自然なことです。

――現時点で、どれくらい目標がクリアされているのでしょうか? また、達成への難しさはありませんか?

リマ:これを実現するにはトップの強力なリーダーシップが必要です。すでに、管理職手前の段階までは、女性比率50%を達成していますが、それ以降のリーダーシップの人材確保は実現に至っていません。私は、一部のビジネス領域でアジアパシフィック全体を見ているのですが、アジア太平洋地域では、管理職以上で女性比率を50%に引き上げることは難しいのが現状です。

――それはなぜでしょうか?

リマ:ベトナムと中国はかなり進んでおり、管理職の女性比率は80%となりました。一時期ベトナムでは100%を達成していました。厳しいのは、インド、オーストラリア、日本ですが、それぞれ理由は違います。オーストラリアでは、優秀な女性がいても、昇進に積極的でなかったり、他のことに興味を持つ人も多く、人材の確保が難しい。インドの場合は、治安の問題です。女性が夜間に1人で運転することが危ないため、人事やファイナンス以外に女性を配置するのがなかなか難しいのです。

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Profile
麓 幸子
麓 幸子
日経BPヒット総研所長・執行役員
1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。2011年12月まで5年間日経ウーマン編集長。2012年よりビズライフ局長に就任、日経ウーマンや日経ヘルスなどの媒体の発行人となる。2014年より現職。
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