• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

パワハラ加害者!? だと思っていたけれど…本当は?

2015年1月7日

理不尽な思いをしつつも、上司にAD/HDの症状があるとわかったTさんのケース

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 「心が疲れた」と感じることは、誰にでもあることです。ただ、その度合いや“症状”は人によって違います。解決のためには、時には「相談」することも有効です。
 この連載では、産業カウンセラーが実際に受けた相談から実際の事例を紹介し、働く女性のメンタルヘルスを考えます。
 今回は、個人でカウンセリングルームを設立、運営するカウンセラーKさんにカウンセリングを受けているTさんの事例を紹介します。

*   *   *   *   *   *

 相談室を初めて訪れたTさんは26歳未婚。綺麗めのオフィスカジュアルできちんとした印象の女性だった。

 Tさんは、落ち込んだ様子で話し始めた。

Tさん「落ち込んで気分がすぐれないんです」

Kさん「何か思い当たることがありますか?」

Tさん「会社の上司が、よくわからなくて…」

 Tさんは大学卒業後、スポーツ系の企業に就職、営業の内勤の職務に従事していた。上司はやり手の営業マンで、とても仕事が出来る男性だった。他の営業担当者達にも人望があり、体育会系のさばさばした仕事ぶりは、会社からも認められていた。

 しかし、Tさんは上司のことがわからなかった。

 上司は、Tさんに仕事を依頼する時、ぶっきらぼうで怒っているように頼んだり、妙に機嫌よく陽気に頼んだり、感情の起伏が激しいそうだ。

 上司は、ただの気分屋なのかとも思うが、きつい言い方をされるとパワハラ上司なのかと疑いたくもなるそうだ。しかしパワーハラスメントだと、もっと作為的でいじめの要素があるように思うが、上司は少し違うように感じるらしい。

 理不尽だと思うのは、上司と打合せをして承諾をもらったことをくつがえされることだ。何度も打合せし、調整したことを相談もせず簡単に変更することが多々あり、理解が出来ない。

 Kさん「Tさんは、自分の上司の言動を理解できずに不安になっていました。何度言っても自分の言葉が届いていない気がする。Tさんの部署では、何度も同じようなミスが発生していたようですが、上司の勘違いなどが原因のことが多かったようです」

 Tさんは、連絡の行き違いが起こらないように、大切なことは何度も噛み砕くようにゆっくりと詳しく説明した。また上司の同意を求め、確認しながら話をしたり、かなり努力をしていたようだ。

 しかし、上司はTさんの説明を「はいはい」と聞くのに、少しすると何事もなかったように「聞いてない、知らない」と言う。

Tさん「何度言ってもわかってもらえていない気がするんです」

 Tさんは、自分が言い忘れたのかと自分自身を疑ったり、自分の伝え方が悪いのかと、自分を責めるようになって行った。気分が落ち込み、いつも不安な感情を持つようになり、体調もおかしくなっているようだった。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
関連キーワードから記事を探す
人間関係の悩みキャリア&スキル

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ