• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

塗っても飲んでも効くの?健康なコラーゲンを保つ本当のコツ

2014年12月25日

薬学博士に聞くコラーゲンに関する本当の話

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 前回に引き続き、薬学博士・岡野由利さんをお招きしての「コラーゲン」に関するお話をお届けします。肌のハリを保つのに欠かせないコラーゲンですが、実は細胞レベルでは5歳くらいすでに産生が鈍化するという衝撃的な話を伺いました。とはいえ、少しでも若々しい肌を保つために何かできることはあるはず! 今回は、健康なコラーゲンを保つためポイントをお聞きしていきます。

左が薬学博士の岡野由利さん、右が私・小柳です。

健康なコラーゲンを保つには?

岡野(以下、敬称略) 健康なコラーゲンを保つためのポイントですね。まず、確実に言えるのは、紫外線を浴びないことです。線維芽細胞は強い紫外線に当たり続けると死んでしまうのですが、そのかなり前の段階でコラーゲンを作らなくなります。紫外線によって細胞内で活性酸素が生まれて、コラーゲンを作るプロセスを阻害してしまうんですね。本当にちょっと紫外線を浴びただけで、コラーゲンを作る機能はダメージを受けてしまいます。

小柳 「ちょっと」とはどのくらいですか? 神戸大学名誉教授の市橋正光先生は「1日2分でも紫外線を浴びるとシミにつながる」とおっしゃっていますが。

岡野 そうですね。明確な数字は出せませんが、私の感覚では「浴びないに越したことはない」というほどわずかな量です。ですから、絶対に一年中、日焼け止めは必須です。私もこの研究を始めてから、念入りに日焼け止めを塗るようになりましたよ。

小柳 岡野さんのレポートも拝見しました。コラーゲン分解酵素の一つ、「MMP-1」も紫外線を浴びた時に放出されるという。

岡野 はい。コラーゲンを分解する酵素はいくつもあって、共同作業で段階的にコラーゲンを分解していくんです。MMP-1は先頭に立って「最初の1カット」をする酵素で、この1カットがなければ他の酵素も続かない。コラーゲン分解のカギを握る酵素として、MMP-1は注目されています。真皮だけでなく、表皮からも出ることが最近の研究で分かってきました。MMP-1は紫外線だけではなく、肌に炎症が起きた状態でも産生され、活性化します。

小柳 「炎症」というと肌が赤くなったり、あるいは傷ができてただれた状態のような印象がありますが、細胞レベルで起こっている炎症という意味ですよね。

岡野 はい、乾燥するだけで炎症がおこることが分かってきました。

小柳 私たちのクリニックでは「摩擦をしないスキンケア」を推奨しています。摩擦刺激もMMP-1活性につながると思いますか?

岡野 つながると思います。圧や伸縮の刺激、つまり、肌を力強く押したり、引っ張ったりする刺激を「伸展刺激」といいますが、培養細胞に伸展刺激を与えるとMMP-1が産生されるという報告もあります。まばたきをしたり、表情を変えたりすることによる伸縮も実は刺激になっているかもしれませんね。

小柳 顔を動かすだけでも炎症刺激になるということは治療でも実感しています。ボトックス注射を10年以上打っていた女性とまったく打たなかった女性を比較した写真を見ると、明らかに印象が違うんです。

岡野 若い頃はどんなに動かしても、肌の形状を維持するための新しいコラーゲンがバンバン作られるんですけれど、年齢を重ねるとそうもいかなくなってしまうんですね。

小柳 MMP-1は、古いコラーゲンを選択してくれるんですか?

岡野 いえ、それが、残念なことに、MMP-1はどちらかというと若いコラーゲンを壊していくんです。というのは、古いコラーゲンはたんぱく質の構造が一部変わってしまっているので、MMP-1がカットするハサミを入れにくくなるんですね。

小柳 悲しい…。

岡野 ただ、面白いのは、コラーゲンを構成するアミノ酸として多くて、化粧品の原料にも使われているヒドロキシプロリンという物質を線維芽細胞にかけると、コラーゲン生成が増えるんです。私の推察では、ヒドロキシプロリンにさらされると、線維芽細胞は「周りのコラーゲンが壊れた!」と勘違いして、一生懸命コラーゲンを作ろうとするんじゃないかと思っています。

コラーゲンの「塗る効果」は?

小柳 最近は、「コラーゲン配合」という化粧品も出ていますが、“塗る効果”については岡野さんはどうお考えですか?

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
小柳衣吏子
小栁衣吏子(こやなぎ・えりこ)
アオハルクリニック院長
1972年福岡県生まれ。98年、順天堂大学医学部卒業後、同大学病院勤務などを経て、2011年よりアオハルクリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会専門医。 アオハルクリニックHP:http://www.aohalclinic.jp/ ブログ:http://ameblo.jp/aohal-koyanagi/
関連キーワードから記事を探す
スキンケアカラダの悩み・病気健康知識

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 12月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 12月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 11月号

一生お金に困らない!お金がどんどん増える本 ミニサイズ新装版

まんがで分かる!やせる食べ方

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ