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上司に「きょうで会社辞めます」発言、撤回できる?

2014年12月16日

退職の意思表示を撤回、セーフとアウトの境界線

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 こんにちは、社会保険労務士の佐佐木です。長く仕事をしていると、「もう、辞めてしまいたい!」と思うような出来事もあるかもしれません。実際に職場で「きょうで会社辞めます」と口走ってしまったら、どうなるのでしょうか? 今回は、退職の撤回について考えてみましょう。

つい感情が爆発して…

 ストレスの多い職場に、少々嫌気がさしていた奈子さん。ある日、上司との行き違いが原因で、感情が抑えきれなくなり、つい「会社を辞めさせてもらいます!」と上司に言い放ってしまいました。

 そんなことを口走ってしまったのは、初めての経験です。居合わせたスタッフも驚いていた様子でしたが、上司はひと言「わかった」と言って立ち去ってしまいました。

 お昼休みになって、同僚に慰められているうちに、いつもの冷静さを取り戻してきた奈子さん。「とんでもないことを言ってしまった…」と、後悔の気持ちでいっぱいになりました。

 さて、ここでクエスチョンです。いったん退職の意思を明確に表示しておきながら、あとから撤回できるものでしょうか?

辞職の場合は、要注意!

 自己都合で退職する場合、厳密には従業員が申し出て会社が承認する「合意解約」と、従業員の一方的な意思による「辞職」の2種類があります。

 一般的には、「退職願」を提出して退職の意思表示をするケースが多いと言えます。このような場合、会社が了承するまでは、いつでも撤回可能と言えます。

 一方、辞職の場合には、退職の意思が会社に到達した時点で退職が成立します。会社に到達するというのは、退職の承認権限のある者に届いた時点を指し、到達時点で撤回はできなくなると解釈されています。

 ちなみに、辞職することになった場合でも、退職日まで予告期間があります。月給制の正社員の場合、給与計算期間の前半に退職の意思表示をすれば、計算期間の終了日が退職日となります。

 ところで今回、奈子さんは口頭で「辞める」と言っただけで、辞表のような正式書面は提出していません。このような場合は、いったいどうなるのでしょうか?

 口頭ならば、あとから撤回できると簡単に考える人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。法律上は書面の提出を義務付けているわけではありませんので、口頭での辞職も十分にあり得るのです。

 つまり、退職の承認権限のある者にその意思が届いてしまったら、あとから撤回することは、会社の承認がない限りは認められません。

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Profile
佐佐木 由美子
佐佐木由美子(ささき・ゆみこ)
人事労務コンサルタント・社会保険労務士。中央大学大学院戦略経営研究科修了(MBA)。米国企業日本法人を退職後、社会保険労務士事務所等に勤務。2005年3月、グレース・パートナーズ社労士事務所を開設し、現在に至る。女性の雇用問題に力を注ぎ、働く女性のための情報共有サロン【サロン・ド・グレース】を主宰。著書に「採用と雇用するときの労務管理と社会保険の手続きがまるごとわかる本」をはじめ、新聞・雑誌等メディアで活躍
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