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主婦から社長になった2代目の10年戦争

「交換日記」で社員の性格を読み解き適材適所を実現

2014年12月9日

ダイヤ精機社長・諏訪貴子さんインタビュー(中)

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―― ダイヤ精機は2007年から新人社員の採用に力を入れています。著書『町工場の娘』の中では、諏訪さんと新人社員の間でやりとりする「交換日記」が、人材育成に効果を発揮している様子も出てきます。

諏訪 新人社員には、座学研修が終わった入社1週間後から1ヵ月間、毎日、交換日記を書いてもらいます。新人社員に一人ひとり付く「若手生活相談係」の先輩社員と私とが毎日チェックし、コメントを返しています。

 この交換日記は私が大学卒業後に勤めた自動車部品メーカーでの経験が基になっています。入社したばかりの新人は不安でたまらないもの。仕事は覚えられないし機械はうまく操作できないし、自分の至らなさに自信喪失しかねません。私もそうでした。その時、助けになったのが「業務日誌」。担当した業務、学んだこと、覚えたことなどを書いて先輩にチェックしてもらっていたのですが、紙に書くことで情報が整理され、知識が体系的に頭の中に入ってくると感じたものです。先輩からのコメントで「見守られている」という安心感を得ることもできました。

 新人の漠とした不安解消には間違いなく効果があると考え、ダイヤ精機でも取り入れようと決めました。ただし業務日誌という名前では堅苦しく形式張ってしまいます。あえて交換日記と呼んで気楽に書いてもらうことにしました。

―― フォーマットもスタイルも決めない。何をどのように書くかを本人に任せているのが特徴的ですね。

諏訪 そう。使うのはごく普通の大学ノート。何も書いていないまっさらな状態で渡します。実は、こういう自由なスタイルにすることで、社員の性格が日記に如実に表れるのです。

 学んだことをバランス良くポイントを絞って書く子もいれば、作業の手順を細かく細かく書き込む子もいます。表紙に書く名前の大きさやバランスだけでも性格が出ますよ。大きく堂々と書いている子は大らかだし、端の方に小さな字で書いている子はちょっと神経質という具合です。

―― 見極めた性格によって配属も考慮しますか。

諏訪 そうです。ダイヤ精機は本社工場で研磨作業を、矢口工場で切削作業を行っていますが、ざっくり言うと、几帳面な子は研磨に向いていて、大ざっぱな子は切削に向いています。自分の失敗を「なぜ、失敗してしまったか」とじっくり検証する子は、細やかな性格が向いていると見て検査に配属しました。

 全体の要点を上手にまとめてバランス良く書ける子はリーダーに向いています。工場に配属後、リーダーになり得る人望があるか、世話好きかといったことを意識して見ていきますね。「やはりリーダーに向いている」と確認できたら、本人にその自覚が生まれるよう、“洗脳”していきます。

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