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幸福論 by アラン

今最も活躍している翻訳者の仕事とは

2014年11月6日

『幸福論』、『LEAN IN』を手掛けた村井章子インタビュー

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 「何事も望むのに遅すぎることはない」「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ」――心にかかった雲を一瞬ではらうような明快なメッセージが多くの読者を魅了している新訳『幸福論』。100年前の動乱の時代を生きたフランス人哲学者、アランの言葉に新たな命を吹き込んだのが翻訳者の村井章子さん。フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグが女性のキャリアをテーマに自身の経験を綴った『LEAN IN』の翻訳も手がけた、今最も活躍する翻訳者の一人です。プロとしてのこだわりやキャリアの転機について教えていただきました。(前編はこちら

――村井さんのキャリアについてもお伺いしたいのですが、もともとは商社にお勤めだったとか。

 はい。大学を卒業した後に商社に入社して、アフリカ向けの輸出業務のセクションに配属されました。まだ男女雇用機会均等法ができる前で、女性が長く働くという雰囲気がない時代でしたけど。仏文科出身なので、フランス語の契約書や入札書類をすぐに理解できると期待されたみたいなんですけど、ちんぷんかんぷん。慌てて働きながら日仏学院の商業フランス語のコースに通って、基礎から学びました。発注する側として「実務翻訳」という仕事に出会ったのもこの頃です。職場は活気があって、夢中になって仕事をしていましたが、いずれ辞めたら実務翻訳をしたいなと思うようになりました。

 結婚を機に30歳前後で会社を辞めた後、フリーランスとしてエージェントに登録して翻訳の仕事を始めました。当時はルノーが日本に初上陸した頃で、自動車のマニュアルを担当したのをきっかけに、自動車業界の仕事が増えました。車に関しては免許をかろうじて持っている程度の知識だったので、市場に出ている車のマニュアルを読み漁って勉強したり、実際に車を見ながらスイッチの動作を確認したり、「自分がきちんと理解して訳す」ことを徹底していました。これは、今にも通じるかもしれませんね。

 自動車のほかに契約書の翻訳などもしていて、どれもおもしろかったのですが、40歳を目前に、経済分野に挑戦しようという気持ちが芽生えました。じつは長年『外国会社年鑑』の仕事もしていて、財務報告書を読んだり、経済動向を理解したりするのが結構性に合っていたんですね。それでアンテナを張って情報を集めていると、経済系の専門紙が翻訳者を募集していると。応募してみたら、試験問題がたまたま自動車業界のテーマでラッキーでした。今思えば、この時に行動したことが、キャリアの転機になったと思います。

 この専門紙では、外国人エコノミストの執筆するマクロ経済関係のコラムの翻訳が仕事でした。マクロ経済の知識? 全然ありませんでしたよ。でも、知らない世界に飛び込む不安よりも、新しい世界を知る喜びのほうが勝っていたのでしょうね。そのうち、経済関連のテキストやビジネスリーダーの自伝といった仕事もいただくようになって、今に至っています。一度一緒にお仕事をした方から「またお願いします」と言っていただけると、とても嬉しいですね。

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