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人間ドック学会発表の新基準範囲を生かす

2014年10月14日

男女差や年齢差など、従来なかった視点も

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 2014年4月に日本人間ドック学会が発表した「新たな健診の基本検査の基準範囲」の話題を記憶している人も多いはず。「基準が緩くなった」と早合点した報道が多く、一時混乱もしたが、学会はすぐに否定。今回の顛末を、健康づくりに生かすには?

 報告書の数値について人間ドック学会は「今後の基準づくりの第一歩となる研究成果。病気の治療は今までどおり医師と相談してほしい」と改めて解説したが、いまひとつ分かりにくい。そもそも基準範囲とは?

 病気の予防や早期発見のための基準範囲づくりには、健康な人、病気の人の区別なく膨大な検査データの分析が不可欠。あいち健康の森健康科学総合センターの津下一代センター長は「日本の健診は米国のデータを流用することから始まったが、1961年に久山町研究という大規模疫学調査が始まり、10年ほど前から日本人に合った基準へと見直されてきた」と話す。見直しは今後も継続される。最近はIT技術の進歩で、国内で行われた健診のビッグデータ解析も行われ、今回の“新基準”も約1万5000人の健常者の解析結果の一つというわけだ(下図)。

■「基準範囲」と各学会の「基準値」は異なる
図1 人間ドック学会では、ドックを受けた約150万人のうち健常者(下の条件参照)と判断された約34 万人の中から約1万5000人のデータを抽出。その上限と下限に位置する人のデータを排除した95%の範囲を「基準範囲」とした。この範囲内でも将来起こり得る病気の予防が必要な人はおり、特定健診などでは予防医学的な見地からより厳しい基準を設けている。(図:人間ドック学会資料より引用改変)。
■「基準範囲」の対象になった「健常者」の条件は?
1.悪性腫瘍、慢性肝疾患、慢性腎疾患などにかかったことがない人
2.退院後1カ月以上経過している人
3.高血圧、糖尿病、脂質異常症などの薬を常用していない人
4.喫煙していない人
5.飲酒は1合未満の人

今回の基準範囲は“いま健康である人”の範囲を初めて“見える化”したものと考えるといい。今後もデータの積み重ねが必要で、今回の数字は中間発表的な数字。人間ドックの検査基準が、今後この数字になるわけではない。

 「基準範囲」と特定健診などの健診の「基準値」の差について津下センター長は、「予防医学では10年後にどんな病気を発症しやすくなるかを予測し、生活習慣改善の提案を目的に基準値を定める」と説明。そのため、6年前に始まった特定健診では、糖尿病などメタボリック症候群の予防につながる基準値は、従来より厳しくなった。

 では、今回の騒動を私たちの健康づくりに生かすとしたら? 津下センター長は「健診データは自分の財産。正常、異常で一喜一憂するのではなく、体の状態を読み解くデータとして考えてほしい」と話す。

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