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10年前に“女王”的存在だった彼女は今…(3/3)

2014年10月4日

「太陽の坐る場所」水川あさみさんインタビュー

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水川あさみ
1983年7月24日生まれ。主な出演作に映画「69 sixty nine」「カメレオン」「のだめカンタービレ 最終楽章(前後編)」「今度は愛妻家」「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」「バイロケーション」、TVドラマ「江~姫たちの戦国~」「シェアハウスの恋人」「失恋ショコラティエ」「東京スカーレット~警視庁NS係」などがある。待機作に、舞台「THE 39 STEPS」が10月23日より開幕、また映画「近キョリ恋愛」(10月11日公開)、映画「福福荘の福ちゃん」(11月8日公開)などがある。
スタイリング:梶雄太
ヘアメイク:岡野瑞恵

――「太陽の坐る場所」は、現在のシーンと10年前のシーンが交錯されながら描かれていきますが、現在の響子を演じる水川さんは、彼女をどのような人物としてとらえて演じられましたか?

 「響子は、高校時代の自分や思い出、恋愛などに捕らわれて生きている人なんですよね。約10年間も全てにおいて何も変わっていなくて、1ミリも成長していない。それは、彼女が純粋であるがゆえに、そうなっているのかもしれないけれど、それを理解するのはすごく難しくて。響子と共通する部分が、正直全くなかったんです」

――水川さんご自身とは全然違うキャラクターなのですね?

 「全然違います。人は成長していく上で、いろいろな人と出会ったり、いろいろな経験をしたりするうちに、自分の考え方や、物事に対する志向、恋愛観などが少しずつ変わっていくものだと思うんです。誰かに影響されることもあるし。そういうことが全くないまま、10年間過ごしてきた人は、なかなかいないと思うので、響子が分からなくて、(矢崎仁司)監督に疑問をぶつけてみたら、『分からないままでいい』とおっしゃって。『分からずにもがいている感じが、そのまま響子として映ればいいと思うから』と言っていただきました」

――なるほど。矢崎監督は、どんな演出をされる方なのですか?

 「矢崎監督は、役者が芝居をするとき、削ぎ落として削ぎ落として、残った一部分を撮りたい方なんです。私は、普段はいろいろなことを肉付けして、役を作っていくものだと思ってやっているんですが、今回は監督のおっしゃる“逆の作業”をして、響子という役が成立したと思います。このやり方は、私は初めてでした」

――高校時代の響子たちの撮影現場をご覧になる機会はありましたか?

 「はい、何回かありました」

――高校時代の響子を演じた古泉葵さんとは、役について話し合ったりしましたか?

 「してないです。高校生役の役者さんたちは、みんなオーディションで選ばれたんですが、彼女たちを選んだ監督たちはさすがと言うか、10年後を演じる私たちと見た目や声のトーンに共通するものがあるんですね。最初に顔合わせと本読みがあったんですけど、古泉さんはドーンと構えていて、彼女の第一声を聞いたときに、『あ、大丈夫なんだな』と感じました。監督を信頼していたので、監督が選んだ彼女に、こうしてほしいと思うことは何もなかったですね」

――水川さんの高校時代は、どんな感じでしたか?

 「私は高校から東京に出てきたんですが、それまでは大阪にいたんです。東京で芸能人の多い高校に入学したら、少なからず妬みやひがみ、やっかみのようなものが渦巻いていたのを思い出しますね。すごくしんどかったのも覚えています。大阪から出てきたばかりだったから、言いたいことがすぐに口に出ちゃうと言うか、大阪時代の友達との付き合い方とは全く違って、すごくきつい人だと思われちゃって。あの頃は大変でしたね」

――水川さんが演じる響子と、木村文乃さんが演じる今日子の関係は、本作の軸になっていると思いますが、2人の関係をどのように考えながら演じられましたか?

 「とても特殊ですよね。いわゆるライバルでもあり、すごく身近な存在という気もするし。2人の関係に捕らわれているのは響子の方で、今日子はニュートラルなんですよね。でも、響子にとって、ニュートラルな今日子の存在そのものが救いで、絶対的になくてはならない存在なのかなとも思ったりします。2人の関係はすごく複雑で、はっきりどういうものかは分からないし、提示する必要はないのかなと思いますね」

――響子は、心にいろいろと抱えている重い役柄だと思いますが、演じている間、つらくなったりしましたか?

 「響子はずっともがいている人なので、しんどくないと言えば嘘ですけど、浮き沈みがある人ではないから、すごくつらくなったりすることはなかったです」

――水川さんは、最高にハッピーな笑顔で元気な役を演じたり、今回のような重い役柄も演じたりと、幅広い演技力をお持ちです。出演される作品を選ぶ上で、何か心掛けていることはありますか?

 「最初に台本や原作を読ませてもらったときに、何かしら自分の心のフックに掛かるものがあれば、やらせてもらいたいと思いますね」

――仕事やプライベートで、今後、挑戦してみたいことは?

 「仕事では、今年も舞台をやるんですけれど、年に一度は必ず舞台をしっかりとやっていきたいです。プライベートでは、そうですね、ダイビングをやってみたいかな。趣味らしい趣味がないので、何か趣味を見つけたいです」

――お忙しい毎日だと思いますが、最近気に入っている健康法や美容法はありますか?

 「食べ物には気を付けるようにしていますね。食べるもので体が作られているということを、この年齢になって分かってきた気がして。旬のものを食べるようにするとか、食材を考えて自炊をするとか、そういうことを心掛けています」

――ありがとうございます。では最後に、日経ウーマンオンラインの読者が「太陽の坐る場所」を映画館に見に行きたくなるような、お薦めコメントをお願いします!

 「女性が見ると、ヒリヒリすると思うんですが、共感はしなくてもいいと思います。どこかしら心の内にある、ちょっとだけザラッとした部分に触れてくる映画なんじゃないかと思うので、高校時代を思い出して、笑ってしまったり、切なくなったり、青臭い気持ちになったりしてもらえたらいいですね」

写真(インタビュー)/小野さやか

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清水 久美子
清水 久美子(しみず くみこ)
メーカーでOLとして働きながら、夜は音楽雑誌の編集部でアシスタント業務をこなす。メーカー退職後は、パソコン誌の編集部に就職し、その後フリーライターに。ペット雑誌、医療誌、主婦向け雑誌、タウン誌などで執筆を重ね、最も好きなジャンルであるエンターテインメント、海外ドラマ・映画・音楽の記事を主としたライターへと転向。雑誌「SCREEN」「日経エンタテインメント! 海外ドラマSpecial」や、WEB「日経DUAL」「TVグルーヴ・ドット・コム 清水久美子のライターズ・プレイス」「クランクイン!」などにて執筆中。
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