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私が幸せになれないのは家族のせい??

2014年9月30日

【番外編】最も逃げたい家族の問題に立ち向かう「りょうこ」の変革STORY 3

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 海外に単身赴任している夫が半年ぶりに帰ってきます(遠洋漁業の船乗りではありません)。あわてて部屋中のゴミを捨てるというありさま。こんなんじゃ、んだめよ~、だめだめ(使い方違うか)。

 さて、前回の記事「嫌われる勇気を出したら本当に嫌われ、消沈」に続いて、今回もりょうっぺの心の変容物語をお送りしております。

 本当に向き合うべき問題は家族、特に持病のつらさやコンプレックスに苦しむ姉と対話することでしたが、自分自身が弱り過ぎていて、とてもじゃないけど太刀打ちできず。まずは自分の危機的状況を克服すべく、内面の課題から取り組むことにしました。

 劣等感が半端なく、自分自身を認められない(過小評価の激しい)状況でしたが、とにかく自分を満たしていったり、これまで抑えてきた自分を出してみたり、ときに相手に嫌われながらも、わたしらしさを徐々に取り戻していくこと一年半。

 そろそろ充電も出来てきたところで、いっちょ勇気を振りしぼり、姉の問題に斬り込むことにしたわけです。そのセキララな対話をどうぞご覧ください。

●家族の問題を放置してきた結果、状態悪化

 姉のことを少しお話しましょう。

 あれは姉が高校1年のとき、I型糖尿病という難病指定にもなっている病気が発覚。すい臓の機能が破壊され、血糖値を下げるインスリンが出なくなってしまったため、以来、食事前のインスリン注射が欠かせなくなりました。

 そして、病気の発見が遅れたために、右目の視力を失い、見た目にも少し異常がわかるほどになってしまったのです。「もう少し早く病気に気づいていたら失明しなかったのに……」と、そのことを深く悔やんでいるようにも見えました。

 時々やってくる低血糖によるふらつきや意識障害、頭痛や高血圧といった不定愁訴、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症の恐怖……。それらが日常生活や気持ちをおっくうにさせ、毎日をやっとの想いで生きてきたようです。

 そんな姉にとっての最大の幸福は、優しいパートナーと結婚して、子どもを2人授かったこと。病気のリスクがありながら、2人も出産できたことは奇跡に近い。

 でも、心身の苦しみから、次第に自分の運命を呪うようになり、家族に感情をぶつけるようになってしまいました。特に子どもが言うことをきかないときには、怒りの声で壁が割れるんじゃないかというぐらいのヒステリーが炸裂。

 姉の長女も次女も5、6歳ぐらいまでやんちゃで活発でしたが、小学校高学年ぐらいになると感情を表に出さなくなり、すっかりおとなしい子に変貌……。

 二人とも中学に入ると、顔つきがどんよりしてきて、朝起きると腹痛で学校を休みがちになり、やがて不登校になってしまいました。

 姉もどうにもできないつらさを私にぶつけるようになり、毎日のように嘆きのメールを送ってくる。昔からソリが合わない母と同居していることもストレスのようで、なんとなく「りょうこちゃんは、東京で自由に暮らしてていいよね」という無言の圧力も感じるようになりました。

 私も姉に対して、「申し訳ない」という罪悪感でいっぱいです。仕事や私生活での嬉しい出来事も姉の前では控え、いつしか腫れ物に触るような、オドオドした態度をとるようになってしまいました。

 もういいかげん、こういう自分は卒業したいし、何より姉をこの複雑にこんがらがった苦しみの蜘蛛の巣から、救い出したい。そして、姉の娘たちの心に光を灯したい。

 私は姉の家族に対する接し方を見てきて、いつかどこかで問題が噴出するのではないかと薄々感じながら、姉親子のマターに触れるのがきっとどこかで面倒で、かつ姉と対話するのが怖くて、柱の影からただ見ているだけでした。いや、実際は見てもいない。見ないふりをして、放置してきた自分にも、責任の一端はあるのです。

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Profile
たちばなりょうこ
たちばなりょうこ(立花良子)
心を描く文筆家(エッセイスト&インタビュアー)。早稲田大学第一文学部卒業後、人材派遣会社で営業や企画を経験。その後、日経ホーム出版社(現・日経BP社)で就職情報誌の編集に携わり、2001年に独立。以来、日経やリクルート系の雑誌編集を行うほか、書籍、Webなどでも執筆。また、「働く人の心の悩み」にも対応するべく、産業カウンセラーの資格も取得。人生ドラマや心模様をよりリアルに、色鮮やかに描くことを得意とし、「幸せに生きるために大切なエッセンス」をその物語に籠めることに力を注ぐ。公式サイトはこちら
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