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会社間の板挟みで辛い思いを…(後編)

2014年9月3日

仕事仲間に嫌われて自信喪失してしまったMさんのケース2

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 前回に引き続き、競合2社の狭間で板挟みになってしまったMさん(29歳女性)のケースを紹介します。違う会社とは言え、一緒に広告の計画を立て仕事をしてきた仲間だったのに、今はその信頼関係がすべて失われてしまいました。「Mさんを信頼していたのに、裏切られた」……Mさんにとって、一番聞きたくない言葉を投げつけられました。その後の展開はいかに?

*   *   *   *   *   *

 追い打ちをかけるように、このことはMさんの会社内でも問題になった。広告費用が下がると言うことは、会社の収入も下がると言うことで、年間売上げに関わる営業面でも、広告制作費用の面でも、大きな痛手があったのだ。Mさんは、社内でも責められ、B社の単独の提案だったことを言っても、監督不行き届きだと叱責された。

 B社だけ得するのが許せない。A社の信頼、自分の社内の信頼を取り戻したい。

 そんな思いから、メーカーの担当部署長にも直談判に行ったが、メーカーサイドは、A社とB社、そしてMさんの会社とも争うことを好まず、「B社がずるいやり方をしたことは分かるが、穏便に済ませて欲しい」とやんわり断られたそうだ。

Mさん「私は被害者です。私のどこが悪かったんでしょう?」

 Mさんは会社に行けなくなった。夜も眠れなくなり、食欲もなかったそうだ。仕事が大好きだったのに、今は仕事のすべてから逃げ出したい気持ちが強かった。一番仲の良かったA社の担当や仲間たちとも連絡が取れず、話し相手もいなかったらしい。

 会社の休みは有給を使いながら、カウンセリングは不定期に続いた。

 Mさんは、B社の担当者のことを責め、そしてA社の担当者や仲間たちと連絡が取れないことを寂しいと、理不尽な思いや悲しい気持ちを吐露し続けた。

 しばらくして、B社の担当者が異動になり、担当が変わった。皮肉なことに、今回のことで営業手腕を買われ、別の営業部署への昇格人事だったそうだ。

 Mさんは、話をするのも嫌だったB社の担当が変わることで、少し気持ちが楽になった。

 A社との信頼を取り戻すべく、単発の広告企画をメーカーに提案するなど、Mさんの仕事の範囲の中で一生懸命努力したようだ。

 事情を知っているメーカーも、Mさんの頑張りを評価して広告提案を受け入れ、A社に割り振るなどの配慮があったらしい。

Mさん「仕事の信頼は、仕事で取り戻さないと」

 Mさんは、本来のポジティブな自分を取り戻していった。

 ある日、A社の担当者がMさんの会社を訪れた。休みがちだったMさんのことを心配していたものの、Mさんばかりを責めていたことが恥ずかしく、なかなか会社に行けなかったらしい。

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太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
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