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おひとりさまに、生命保険は必要?

2014年8月7日

過剰な安心感のために、家計が圧迫されているなら本末転倒

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 保障を厚くしすぎて、「保険ビンボー」になっていませんか? 保険営業は教えてくれない、保険の真実。常にニュートラルな立場から、本当に必要な保障のみを考えたプランを提案し続けるファイナンシャルプランナー(CFP)の清水香さんが、働く女性が知っておきたい保険の知識をわかりやすく解説します。

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 今回から10回にわたり「働き女子のための『本当に必要な保険』」について連載を担当いたします、ファイナンシャルプランナーの清水香です。

 いざというときに頼りたい保険。でも、あなたの入っている保険は、あなたにとって本当に必要な保険ですか? 実は多くの人が、保険に加入する以前に知るべきことを知らずにたくさんの保険に入っているのが実情で、それは働く女性も例外ではありません。

 本連載を通して、保険、そしてお金について、みなさまにたくさんの気づきを提供し、より良い暮らしに役立てていただければ嬉しく思います。

およそ9割の世帯が何らかの保険に加入。でもその実態は?

 わが国では、およそ9割の世帯が何らかの生命保険の契約をしており、しかも1世帯あたりの平均支払額は実に年間約42万円(※生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」平成24年度)。長期契約になることの多い生命保険ですが、この金額をそのまま支払うと、その累計額は10年で420万円、20年では840万円にもなります。

 これほどの金額が家計から出ていけば、さすがにその後の暮らしにも影響します。たとえば住宅購入で、840万円を2%で30年間借り入れると、30年間の総返済額は1116万円。実に276万円も利息を支払うことになってしまいます。過大な生命保険は家計を圧迫し、他の支出にお金が流れなくなる大きな原因になります。これがいわゆる「保険ビンボー」です。

 にもかかわらず、契約している保険の内容を理解している人は本当に少ないもの。ましてや、それが自分を守るのに適切かどうか、判断できる人はさらに少ないでしょう。

 そもそも勘違いしてはならないのは、生命保険が「入って安心」というものではないこと。保険は「死亡」「入院」など、いわば“ホンモノのイザ”でしか使えない非常用グッズです。非常時に備えることは大切なことです。ただしイザというときの過剰な安心感のために、私たちの日常生活が圧迫されているなら本末転倒。早急に見直さなければなりません。

コストをかけてまで残したいお金があるか? が判断の別れ道

 「生命保険に入らなきゃ」というセリフ、昨今はおひとりさまを覚悟したシングル女性から聞かれるようになってきました。しかしこの生命保険、何のため? そして誰のためでしょうか? そして、保険金の請求をするのは一体誰?

 生命保険の契約がならわし化しているわが国では、内容はさておき、誰であっても「生命保険には加入するもの」とされてきました。保険の契約をすることが、一人前の証といわれるようなことすらあります。

 そのようなわけで、「今後のことをきちんとしておく」の一環として、生命保険契約が位置付けられているようです。

 しかしながら生命保険は、本人死亡後に残された人が経済的に困らないために契約しておくものであって、そのためのコストも継続的にかかります。コストをかけても残さなければならないお金がある人のための、究極の非常用グッズが保険なのです。

よって自分の死後に困る人がいなければ契約する必要はありませんし、それはおひとりさまに限りません。

 そもそも、暮らしの安定に加え、安らかな心持ちでいるためにも、自分のためにお金を貯めることがまずは大切。保険料の月3万円を20年間貯蓄すれば、タンス預金でも720万円に。これを毎月5万円ずつ使っても約13年(利率1%として)もつのですから、立派な老後の支えになります。

 まあ、その前に留学や起業、結婚など、人生の大どんでん返しの可能性も大。そのときもある程度のお金があれば、決断が鈍る……なんてことも避けられるのでは?

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Profile
清水香
清水香(しみず・かおり)
ファイナンシャルプランナー(CFP)。生活設計塾クルー取締役。利用者目線での一般生活者向け相談業務のほか、執筆・講演など幅広く展開、TV出演も多数。財務省「地震保険制度に関するプロジェクトチーム」委員。著書に、「こんな時、あなたの保険はおりるのか?』(ダイヤモンド社)『本当に安心な「保険の選び方・見直し方」』(講談社)など。
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