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「できない」と言えない自分から変われて

2014年8月6日

「できる人」のイメージと「できない」現実のギャップに苦しんだBさん【2】

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 前回に引き続き、新しい配属先で上司にも誰にも「分からない」「できない」と言えず、家族にさえ泣き言を言えずに一人で苦しんでいたBさんのその後を紹介する。

*   *   *   *   *   *

 不思議なことに、Bさんは若手社員から悩み事を相談されることが多かった。

 本来、頼りにされる姉御タイプなので、年下の女性社員から悩みを相談され、助言などしていたらしい。

 自分は心身ともに不安定でギリギリの状態なのに、悩みを持つ後輩たちの相談には親身になって乗っていたのは驚きだった。

Aさん「年下の社員から相談を受けることが多いの?」

Bさん「そうですね。人の悩みは聴けます」

Aさん「人の悩みは聴けるのね」

Bさん「そう、でもどうして自分の悩みは言えないんだろう」

 Bさんは、自分でもどうしてかわからなかったようだ。

 自分自身の悩みは抱え込んでしまって話せない。Bさんは人の悩みを聴くことで、他者との関係のバランスを保っていたのかもしれない。それとも、一時的でも自分の悩みを忘れ、他者のために尽くしている自分でいたかったのかもしれない。

 一方で、プロジェクトチームの一員として抜擢された期待に応えなければという、自分の意地やプライドが邪魔をして、言いたいことが言えなくなってしまっていたとも考えられる。

 しかし、不眠の状態はさらにひどくなり、眠れないまま気が付くと朝を迎えている不眠症の状態が何カ月も続いていた。

 「Bさんは心身ともによくない状況だ」と判断したAさんは、社内の産業医にも相談しながら、カウンセリングを続けた。

 Aさんは上司の協力も不可欠だと考え、Bさんの了承も得て、上司にあたるチームリーダーに、Bさんの状況を説明した。

上司「そんなに辛い状態だとは思わなかった。言ってくれたらよかったのに」

 毎晩遅くまで仕事をするBさんを、上司も気にはしていた。しかし、声をかけると「大丈夫です」と答えるBさんが、そこまで心身ともに追いつめられていたとは気が付かなかったようだ。

 なかなか自分からは勇気を出して、現状を話せなかったBさんだが、Aさんの働きかけもあり、少しずつ上司と話をするようになっていった。

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太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
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