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たるまない肌のために「抗糖化」食のススメ

2014年7月30日

朝は「もち麦」入りごはんから

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 皆さま、こんにちは。六本木・けやき坂から毎週コラムをお届けしております、愛と情熱のデルマトロジスト・小柳衣吏子です。

 暑いですね! 食欲もダウンしますよね。しかし、だからといって「軽く、そうめんだけで済ませる」なんて食生活、続いていませんか? 若さと美しさを求めるならば、栄養バランスの偏りは大敵です。とくに、炭水化物ばかりに偏った食事は、お肌の三大老化要因のひとつ「糖化」を加速させてしまいます(ほかの2つは「光老化」「酸化」)。

 「糖化」をご存じない?

 Well Agingを目指す同志の読者のあなたなら、絶対に知っておきたいキーワードですよ。

 「糖化」とは、体内のたんぱく質に糖が結びついてしまう現象のこと。食事で摂取した糖は、本来であれば脳や筋肉でエネルギーとして使い切られます。しかし、糖の摂取量が多すぎたり、吸収しやすい摂り方をしてしまったり、はたまた老化によって糖の代謝量が低下してしまったりすることで、糖が体内に留まってしまうというわけですね。

 たんぱく質は体内の皮膚・筋肉・血管など全身のあらゆる部位に存在します。大人の体の60%は水分で、それに次ぐ17~18%がたんぱく質で構成されています。ハリのあるお肌のカギになる真皮のコラーゲンやエラスチンもたんぱく質からできています。

 このたんぱく質に糖が結びついてしまうと、劣化して「ダメたんぱく」になります。糖化が進んだコラーゲンやエラスチンは、正常に働いてくれなくなってしまいます。

 お肌全体をベッドに例えると、マットの役割を担うのがコラーゲンで、弾力を維持するスプリングの役割を担うのがエラスチン。そのマット本体とスプリングが劣化してしまうというわけです。つまり、肌のたるみやシワに直結……おそろしい!

 さらに、真皮の糖化は、お肌を黄色っぽく見せる原因になります。また、お肌の最外層の角層の糖化で、水分保持能力も低下します。つまり、糖化は肌のくすみや乾燥の原因になるのです。

糖化は黄ぐすみの原因に!
(左)糖化していない表皮モデル、(右)糖化した表皮モデル(皮膚が黄ばみ、透明感が消失している)※3次元表皮モデルを2週間糖化させながら培養
※資料提供=ロート製薬

 逆に申し上げれば、

□ 黄ぐすみ
□ 乾燥
□ たるみ
□ シワ

 といった肌の悩みを常時抱えていている方は、食生活になんらかの問題があり、糖化でからだ中のたんぱく質がダメ化してしまっている可能性が少なくありません。

 また、UV(紫外線)はここでも悪さをして、なんとお肌の糖化を助長します! 日常のUVカットもおこたりなく!

 糖化の影響が出るのは、お肌だけではありません。糖化によって骨の質も劣化します。なぜなら実は、骨の体積当たり50%をコラーゲンが占めているからです。糖化によって骨折しやすくなったり、骨粗しょう症の原因にもなってしまいます。

 もっと怖いのは「糖尿病」のリスクです。

 糖の代謝には膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが関わっていますが、糖の過剰摂取が続くと、膵臓はインスリンを多く出そうとして、疲弊。次第にインスリン分泌能が衰えてしまいます。さらなる過食や運動不足で、せっかく分泌されたインスリン自体の働きも悪くなってしまいます。

 すると、血液中に糖が多く存在する高血糖状態に。動脈硬化を引き起こしたり、毛細血管が多い腎臓などの臓器の重篤な病気につながったり、失明のおそれがある網膜症を引き起こしたりします。それが糖尿病という病気です。

 健康あっての美、それがほんとうのWell Aging! お肌のたるみを防ぐためにも、将来の生活習慣病予防のためにも、「糖化」を防ぐ食生活をすぐ始めましょう!

 では、実際に何をしたらいいか。私のおすすめは、朝食や間食に、糖質の吸収がゆるやかな「低GI」食品」を取り入れること。とくにおすすめなのが「もち麦」。朝食時、白いご飯に「もち麦」を混ぜて炊くこと、これだけで全然違うのです。

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Profile
小柳衣吏子
小栁衣吏子(こやなぎ・えりこ)
アオハルクリニック院長
1972年福岡県生まれ。98年、順天堂大学医学部卒業後、同大学病院勤務などを経て、2011年よりアオハルクリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会専門医。 アオハルクリニックHP:http://www.aohalclinic.jp/ ブログ:http://ameblo.jp/aohal-koyanagi/
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