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自分の将来がイメージできず不安な人へ

2014年7月8日

【最終回】毎日意識的に考える時間を持つことで、もっと輝く自分に

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 公私で役立つ「考える力」「伝える力」をお伝えしてきた本連載。いよいよ最終回の今回は、将来に悩むかたのお悩みにお答えしましょう。

【お悩み】将来の展望が漠然としていて不安
 いまは職場にも恵まれ、楽しく仕事をしているけれど、将来のことを考えると、なんとなく不安。

 先々のキャリアチェンジや、結婚や出産などのライフステージについて考えようと思っても、日々の目の前のことでいっぱいいっぱいになってしまい、そんな余裕がない。

 ぼんやりとではあるが、結婚して子どもも欲しいと思っている。

 ワーキングマザーとしてバリバリでなくとも仕事を続けていきたいのだけど、なにをどう考えたらよいのかわかりません。
(かんな・事務職・27歳)


自分の気持ちを大事にした選択を可能にする「A4一枚決断シート」

 書籍でもご紹介した「A4一枚決断シート」をもとにした思考プロセスをお勧めします。

 A4くらいの真っ白な紙を用意します。裏紙でもかまいませんが、罫線のないものを選んでください。のびのびと書け、自由な思考を妨げずに済みます。

●手順1:5年後の目標を、的をひとつに絞って、具体的に肯定文で書く

 たとえば「結婚して子育てをしている」「留学してMBAの勉強をしている」「実家に戻って家業の手伝いをしている」など。

 ここで大事なことは、「肯定文」にすること。そして絵に描けるぐらい、具体的に書くこと。

 たとえば「転職している」であれば、職種までは限る必要はありませんが、異業種か同業種くらいはイメージしたほうがいいでしょう。

 また、現時点では無理でも、「一生懸命頑張ればたどりつけるかもしれない」と思える目標なら、迷わず書きましょう。

 たとえば、毎年東京マラソンに出ているほどの人で、ものすごく頑張ればオリンピックの選考に残れるかもしれない…と思えるならば「オリンピックに出る」と書いてもいいのです。

 的をひとつに絞ることも、大事なポイントです。

 「仕事をしつつ、アロマセラピストの資格を取っている」ではNG。「仕事」と「アロマセラピスト」では方向性が違うため、的をひとつに絞れていないことになります。

●手順2:目的を書く

 [手順1]で書いたことは、なんのためにやりたいのか、なにを手に入れるためにやりたいのか、その目的を書きます。

 理由ではなく目的です。“~だから”ではなく“~のために”という書きかたをしましょう。

 目的を自分に問いかけることで、[手順1]で書いた5年後のイメージが浮ついたものなのか、確固たる目標があってしたいことなのかが見えてきます。

 たとえば「留学してMBAの勉強をしている」という5年後の目標があって、その目的として思いついたのが、「スキルアップするため」だったとします。「スキルアップする」ということが、嘘偽りのない目的だと言いきれるようなら、ここで「スキルアップするため」と書きます。

 しかし、もしも「あれ? 私、そもそもスキルアップにそんなに興味あったかなぁ?」と自分でも疑問に感じるようならば、いま一度、目標を考え直します。

●手順3:目的を達成するためには、どんな手段があるか、書き出す

 [手順2]で書いた目的を達成するための手段を、思いつくだけ書き出します。最低4~5個は書き出してみよう、とノルマを課してみると、けっこう書きやすいと思います。

 「思いつくだけ」というのがポイントです。自由な発想で、普段ならしなさそうなことでも、とにかく「目的」に到達できそうな手段であれば、なんでも書き出してみます。

 たとえば「スキルアップする」という目的であれば、「日本の大学に入り直す」「仕事をしながら通うことのできる、スキルアップ講座を受講する」「本を読んで独学する」など。

●手順4:それぞれの手段がもたらしうる未来を予測し、最善のシナリオと最悪のシナリオを立てる

 [手順3]で書き出した手段1つひとつにつき、「もしも現実にやってみたらどうなるか」をシミュレーションします。

 「転職後の職場に不満がある人へ」の回でもお話ししたように、うまくいった場合のシナリオとうまくいかなかった場合のシナリオを、現実的な目で書き出します。

●手順5:「ポリシーに合わない」「現実的でない」ものを消去する

 [手順3]と[手順4]で書き出したものをじーっと見てください。

 そのなかから、ポリシーに合わない、現実的でない、こんなシナリオにはとうてい対処できない、と思うものを消去します。

 消去して残ったものが、「5年後にとるべき道」のヒントです。考え抜いた上であなた自身が辿り着いたヒントですから、説得力があるはずです。

 この方法のいいところは、なんと言っても、自分の気持ちを大事にする点です。

 人生の岐路に立たされたときに、複数の選択肢のメリットとデメリットを比較して、「こちらのほうがメリットが多いから」などの理由で決断することは多いと思います。

 メリットとデメリットという「事実」を比較することには、たしかに大事です。

 でも、客観的事実を比較して「この選択肢がよい」という結論が出たとしても、その選択肢を実行に移すのは、自分です。どんなに「客観的によい」選択肢でも、「いいのはわかってるんだけど……どうも実行する気になれない」ということはけっこうあります。

 その点、今回ご紹介した方法は違います。多角的に考えながらも、徹底的に自分の気持ちに正直な選択をすることができるのです。

 この方法は、まだ目標があいまいな人にも、複数の選択肢のあいだで揺れ動いている人にも有効です(複数の選択肢のあいだで揺れ動いている場合は、とりあえず一番思い入れが強そうな選択肢を[手順1]に書いてからスタートします)。

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狩野みき
狩野みき(かの・みき)
慶應義塾大学、聖心女子大学、ビジネス・ブレークスルー大学講師。グローバル水準の考える力・プレゼン力・作文力を指導するスクール、Wonderful Kids主宰。子どもの考える力教育推進委員会、代表。20年にわたって、大学等で「考える力」と英語を教える。慶應義塾大学法学部卒、慶應義塾大学大学院博士課程修了(英文学)。 著書『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』(日本実業出版社)
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