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「わがまま」が社会を変える!?

2014年7月4日

「新しい権利」の主張は「わがまま」ではない

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 こんにちは。評論家で編集者の荻上チキです。前回は身近な「新しい権利」を発見・発明してみよう、ということで、権利についてあれこれ考えてみました。今回は「新しい権利」について考えることがなぜ「新しい社会」、それも「今よりちょっと先の、ちょっといい未来」につながるのか、ということについて考えてみたいと思います。

●少数の人の声の中には、より良い社会にするためのヒントが隠れている

 みなさんは、日頃、権利についてそれほど考えることもなく暮らしているのではないかと思います。普通は、なにかよほど大きな障壁を感じなければ、「権利を侵害されているのではないか?」なんて考えたりはしませんよね。

 「権利を主張するのは、よほど困っている人だけ」といったイメージがあるからかもしれません。代表的な権利を巡る運動として、労働運動、女性運動、障害者運動などがありますが、確かにそこで「権利」を主張する人は、社会的立場の弱いマイノリティの人が中心です。というのも、社会を変えるきっかけとなる「新しい権利」というものは、最初から全員が気づいているものではなく、一部の人しか気づいていないものだったりすることが多いからです。

 こうした過去の「権利」を巡る運動だけをイメージすると、どうしても「自分はマイノリティではないから、関係ない」などと思われがちです。しかし、少数の人にとって生きやすい社会を構想するということは、多数派の人にとってもなにかを解放することにつながるし、少数の人の声の中にこそ、社会をより良い方向に変えていくためのヒントが隠れていることも多いのです。

 たとえば、食品衛生法で、加工食品にはアレルギー物質を含む原材料の表示が義務づけられていますが、これは様々な消費者たち、たとえばアレルギー体質を持った人も含めて、「食品の原材料表示をきちんとしてほしい」と声を上げたことで制度化されたものです。今では「その食品がどこからきたものなのか、なにからできているのかといったことを明示することはは大切なことだ」と、多くの人が食の安全について考えるようになっています。

 また、人は誰でも「困っていること」を持っています。僕も男性で、仕事もあって、一定の収入も得ている。社会的にはマジョリティです。ただ、子育ての場面では、様々な不備を感じることがあります。さらに、マジョリティからマイノリティになることは、いつでも誰にでも起こりうることです。健康な人が病気や事故で、障害者になることもある。失業することもある。出産して母になることで、職場の中でマイノリティ性を感じることもあるでしょう。

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荻上チキ
荻上チキ(おぎうえ・ちき)
1981年生まれ。評論家・編集者。「シノドス」編集長。政治・経済から社会・風俗、文化・思想まで、幅広い領域で現代の問題と向き合い、取材・評論活動を展開する。著書に、『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』(幻冬舎新書)、『彼女たちの売春』(扶桑社)、『セックスメディア30年史』(ちくま新書)、『社会的な身体』(講談社現代新書)ほか。編著に『経済成長って何で必要なんだろう』(光文社SYNODOS READINGS)ほか。TBSラジオ「Session-22」のメインパーソナリティーを務めるなど、多メディアで活躍する。
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