• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

総額700万円貢いだ彼が突然失踪?

2014年7月3日

彼にお金を渡し続け、とうとう借金にまで手を出して

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 7月1日から1カ月間、連続でお送りしている「婚活物語」。平日毎日更新中! 前回のお話はこちらです。

 夜な夜なパブに通い続ける彼氏の哲っちゃんですが、そんな彼のために借金してまで貢ぐ梨緒。「もう、早く別れなよ!」と言いたくなりますが、それでも離れられないのが女のサガというもの。

 さて、第3回目の今日の内容もショッキングです、どうぞ!

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


 貯金残高は0になり、それでもキャッシングまでして彼に貢ぐ私を、みなさんは呆れ顔で見つめていることでしょう。あ~イタイわぁ、と。

 今の私なら、そう思います。

 だけど、あのときの私は、かなしいかな、哲っちゃんしか見えていなかったのです。

 お金を失うことより、彼を失うことのほうが怖かったから。

 いや、彼が私の前からいなくなるなんて、絶対にあり得ないもの。

 彼の私への無心はその後もまったく止まらず、借金は300万円近くまで膨れ上がりました。

 お金はいつか返せる。それは私にとってさほど気にするマターではなかったのです。

 そんな日々を過ごしていたある日。

 彼が仕事で海外に長期出張に行くことになって。しばらく日本に帰れないため、一緒に住むマンションを一度引き払おうということになったのです。

 私は仕事も借金もあるため、そのまま日本に残ることになり。彼と離れるのは寂しかったけど、目の前のこともやらないといけないのでしぶしぶ受け入れました。

 いよいよ彼が長期出張に出かけていった日。

 「もう現地に着いた? そっちはどう?」。メールを送っても、返事が来ない。

 「大丈夫? 元気にしてる? どこのホテルに泊まってるの?」。二通目のメールにも返事が来ない。

 心配になって国際電話をかけるも繋がらず。

 家を出ていった日から連絡がぷっつり途絶えてしまったのです。

 もしや行き倒れているのではあるまいか? と心配になったものの、妻とも名乗れないので、会社に直接生存確認するわけにもいかず。会社の同期に聴くのも、理由を説明しづらいし……。

 行方不明のまま、2週間、1カ月と時間は過ぎていきました。

 ところが、その行方知らずの彼から突然、数か月後にメールが来たのです!

 「梨緒。すまないけど、生活費を振り込んでくれ!」

 はい? あなたは何を言っちゃってるの? というか今、どこにいるの?

 毎晩眠れないほど心配したのに、本気で捜索しようかぐらいに思ってたのに、この期に及んでお金の請求!?

 彼にとって、私はいったいなんだったんだろうかと、頭がパニックになる。

 婚約者じゃなかったの? え、もしかして金づる? えっと、金の鶴? あれ、私どうかしちゃってるみたい。

 一瞬、あわてふためいた後、ハタと目が覚めました。

 私はただ単に、彼の都合のいいように扱われていたのではないか? ということを。

 だんだん怒りが込み上げてきて、でも、同時に呆れてきて、こうメールを返信しました。

 「今まで貸したお金、全部返してくれる?」

 そっちがお金で来るなら、こちらもお金で折り返してやる。

 それから二度と彼から連絡が来ることはありませんでした。

 総額700万円貢いだ婚約者は、正真正銘、行方不明となってしまったのです。

(明日へ続く)

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

この記事は役に立ちましたか?
働く女性のための「日経ウーマンオンライン」最新記事のお知らせを好きな方法で受け取れます。

  • メールアイコン

    11万2千人

    無料メルマガを購読する

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
たちばなりょうこ
たちばなりょうこ(立花良子)
心を描く文筆家(エッセイスト&インタビュアー)。大学卒業後、人材派遣会社の営業、出版社の編集者を経て、2001年に独立。雑誌や書籍、Webなどで執筆。人生ドラマや心模様をよりリアルに、色鮮やかに描くことを得意とし、「幸せに生きるために大切なエッセンス」をその物語に籠めることに力を注ぐ。公式サイトはこちら
関連キーワードから記事を探す
恋愛・結婚人間関係の悩み

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ