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結婚と仕事の悩み、一人で抱え込んだ結果…

2014年6月18日

結婚を考えた矢先の転勤、出向先での確執で疲れ切ったCさんの場合

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 今回は、結婚前に相談室を訪れたCさんの事例を紹介する。

*   *   *   *   *   *

 CさんはIT企業に勤務の29歳で一人暮らしの女性。初めてカウンセリングに来た時のCさんは、髪はひとつに束ねてカジュアルな服装、暗くうつむきがち、緊張した様子だったが、きっとスーツを着たら素敵なキャリアウーマンになりそうな雰囲気の女性だった。

 体調を聴くと、夜あまり眠れず食欲がなく、不安な気持ちがいつもあり泣きたくなるなど、心身共にあまりいい状態ではなかった。

Cさん「彼との結婚がダメになるかもしれないんです」

 2年交際した男性と結婚を決めて、これから結婚式の計画を立てるところだったが、Cさんに人事異動の辞令が出た。支社への出向の辞令だったので、彼とは離れて生活することになる内容だった。

 もうすぐ結婚して一緒に暮らせるようになると、二人で今後の生活を夢見ていたところだったので、二人共ショックを受けた。

 もともと仕事がきっかけで交際に発展したので、彼はCさんの仕事への理解はあったが、やはり本音は一緒に居たいという気持ちが強かった。会社の辞令を断るか無理なら退職して欲しいと言われたそうだ。

 しかし、Cさんは競争の激しいIT企業の中で、とても努力して今のポジションを得ていた。もちろん結婚後も仕事は続けてキャリアアップして行くつもりだったので、仕事を辞めることなど考えられなかった。辞令を断ることは、会社の意に背くことなので、そんなことをする気はなかった。

 二人の結婚の意思は変わらなかったが、関係がぎくしゃくし始めたそうだ。

 当初1年後くらいの結婚式を予定していたが、もう少し余裕をもって計画を立てることして、Cさんは転勤の準備を始めた。

 地方都市の出向先へ事前の顔合わせで行ったところ、人事から聞いていた職務内容と実際の職務内容がずいぶん違うようで驚いた。裏切られたような気持ちや疑問を感じたが、そのことを彼に言えなかった。

 カウンセラー「会社の意向とは言え、自分の仕事のことで彼に無理を言って結婚を延ばしたわけです。本当は退職して欲しいという彼の気持ちがわかっていて、でも、自分自身のキャリアアップのために転勤を選んだのですから、転勤先の不満など相談できなかったようです」

 新しい職場で仕事が始まったが、本社と支社の職場環境の違いや社員たちの意識の違いに驚く毎日だった。

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Profile
太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
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