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鍛えるべきは、この4つの身体能力

2014年6月6日

あなたはOK? ~握力・歩く速さ・立ち上がり時間・片足バランス

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身体能力は生きる力を表している!

 近年の研究で、身体能力と将来の死亡リスクとの関連が徐々に明らかになってきました。今の身体能力をみれば、寿命を予測できるというものです。中でも興味深いのが、2010年にイギリスの医学誌BMJに掲載された、ロンドン大学研究チームの研究結果。(1)握力、(2)歩行速度、(3)椅子から立ち上がる時間、(4)開眼片足立ち時間、この4つの身体能力が高いほど長生きできるといいます。

 研究では、これらの4つを測定した結果を上位25%のグループと下位25%のグループを比較したところ、(1)握力では下位グループは上位グループに比べて死亡率が1.67倍、(2)歩行速度では2.87倍、(3)椅子から立ち上がる時間では1.96倍だったそうです。(4)の開眼片足立ち時間については、測定方法が同一性に欠くデータしかなかったため、まとめることができなかったそうですが、それでも明らかに長時間片足で立っていられる人の方が長生きだったとしています。

 椅子から立ち上がるとき「よっこらしょ」と言ったらオバさんの証拠? なんて冗談まじりに言われるけれど、あながち間違いでもないようです。同年代の人とちょっと比べてみてください最近、立ち上がるのが億劫、階段が辛い…なんて思っていたら、要注意です。運動しましょう!

歩く速度が速い人は長生きする

 4つの身体能力の中でも、特に歩行速度については、速い人の方が遅い人より健康で長生きできるというデータが次々と発表されています。

背筋を伸ばしてサッサッと歩くことが日常のトレーニングに!

 たとえば、東京都老人総合研究所の8年間にわたる追跡研究によれば、歩行速度が遅い人は速い人より総死亡リスクが2.17倍高いことがわかっています。循環器疾患による死亡リスクは約3倍、感染症などによる死亡リスクも2.81倍という結果でした。

 また、65歳以上(平均73.5歳)の約3万4500人を対象とした米国ピッツバーグ大学の研究チームによる調査では、歩行速度の平均は秒速0.92メートル。歩行速度が毎秒0.1メートル速まるごとに長生きすることがわかりました。特に75歳以上ではその傾向が顕著だったそうです。

 そして、どの年齢・性別においても歩行速度が速いほど余命が長く、また、歩行速度が毎秒1メートル以上の場合は、年齢・性別による予測よりも長生きという結果でした。やはり「歩く」というのは、とても大事な運動だと改めて考えさせられる研究です。

 最近、運動器の障害により要介護リスクが高くなる状態を「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」といって、整形外科学会が盛んに啓発活動を行っています。ロコモ度を調べるテストとして、(1)立ち上がりテスト、(2)2歩ぴょんぴょんと動かして歩幅を調べる2ステップテスト(歩行速度の代わりと考えられます)などのロコモ度テストを公開しています。年齢別チェックテストもありますので試してみるとよいでしょう。ロコモを予防する体操なども紹介されています。

(日本整形外科学会公認ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト

 若いときは1秒間に1メートルはわけないかもしれませんが、若いときからスタスタ速く歩いているか、ダラダラゆっくり歩いているかで、60代、70代と年齢を重ねたときに差が出てきます。背筋を伸ばしてサッサッと歩くことも日常のトレーニングなのです。

 ただし、皆さんのご両親や祖父母の方など、ご高齢の方で歩行速度が遅い場合、「早く歩かなくちゃ」と無理を強いたり、急に運動をさせたりするのは危険です。心配な場合は、かかりつけのドクターに相談してください。年齢と体の健康状態にあったケアが必要です。

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Profile
坪田 一男
坪田 一男(つぼた かずお)
慶應義塾大学医学部教授・慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表。1955年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。ハーバード大学留学、クリニカルフェロー修了。2000年より最先端のアンチエイジング医学を学び、医療界に積極的に導入。現在、日本抗加齢医学会理事長、日本再生医療学会理事、学会誌「アンチエイジング医学」の編集長、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表などを務める。南青山アイクリニック手術顧問を務め、眼科専門医による安全なレーシック(近視手術)の提供・指導も行う。『ごきげんな人は10年長生きできる』(文藝春秋)など著書多数。http://www.tsubota.ne.jp/
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