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北海道が90年ぶりの37度8分を記録

2014年6月4日

北海道が暑いのは、暖気と山と早い日の出のせい

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 5月末から始まった猛烈な暑さは、次第に北上し、6月3日には北海道で37度8分と「高熱並み」の暑さになりました。

 まず、先月からの暑さを振り返ると、30度以上の「真夏日」の地点が日ごとに増えました。

 5月27日は15地点でしたが、28日は104地点、29日は150地点、30日が266地点、31日は315地点、6月1日がピークで404地点でした。

 気温を測るアメダス地点が約920地点なので、全国の半数近くで真夏日だったのです。

 今年初めて35度以上の「猛暑日」を観測したのは5月31日で、大分県の日田市にあるアメダスでした。高い気温を記録するアメダス地点は、関東では熊谷や館林、東海では多治見などが有名ですよね。九州だと、この日田市が有名な地点なんです。

 翌6月1日には、熊谷や館林、多治見など27地点で猛暑日になりました。猛暑の地点数はこの日がピークでしたが、6月3日は北海道の17地点で35度以上。北海道音更町駒場では、これまでの道内最高気温に並ぶ37度8分を観測したのです。90年前、帯広で37度8分を観測したのは7月12日だったので、6月初めのこの時期としては「これまでにない暑さ」といえます。

5月29日~6月2日までの平均気温の平年差。5日間の平均気温は「平年より3度以上高い」を示す赤色の地点が多い。特に北海道は6度以上高い7月下旬並みのところもあった。
6月3日の最高気温。北海道を中心に厳しい暑さに見舞われた。印がついているのは6月の最高気温更新地点。(気象庁HPより)

 沖縄や関東ではなく、北海道で一番の暑さになった要因は大きく2つ、
(1)大陸から流れ込んだ「非常に暖かい空気」と、
(2)山越えのフェーン現象
です。

 先週末から「盛夏」のような気圧配置になり、太平洋から高気圧が勢力を強めていました。

 高気圧は時計回りに風が吹くので、時計で示すと、だいたい日本付近は6時から12時に向かう風の流れに位置します。

 この流れによって、北海道は大陸からの暖かい空気の通り道になったのです。

 先週、北京の気温を40度くらいまで押し上げた空気が、北海道に猛暑をもたらしました。

上空1500m付近の予想気温。先週から北海道は3日ごろをピークに気温が非常に高くなると予想されていた。実際、3日夜の札幌上空1500m付近の気温は22度。6月1位の高温になった。

 さらに、体温並みまで気温を押し上げたのが、フェーン現象です。

 フェーン現象とは、風が山を越えたときに、風上側より風下側の気温が高くなることです。

 空気が山の斜面を吹き上がるにつれて気温は低くなり、雲が発生して雨の降ることがあります。

 雲や雨によって水分が減った空気は、山を吹き降りるにつれて、昇った時より大きな割合で温度が高くなるのです。

フェーン現象の仕組み。気象庁HP「はれるんライブラリー」より。

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Profile
伊藤みゆき
伊藤みゆき(いとう みゆき)
証券会社社員を経て、気象予報士に。日本テレビ衛星「NNN24」の初代気象キャスターに合格。現在はNHKラジオ第一「ラジオあさいちばん」気象キャスター。 光文社の雑誌『STORY』などで連載を持つなど、幅広く活動
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