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ロールモデル不在に不安を覚える人へ

2014年6月3日

だれかの生き方をなぞるのではなく、自分自身の人生を生きよう

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 「考え抜く力」と「伝える力」についてお伝えしている本連載。第三回は、ロールモデルの不在に不安を覚えるというかたのお悩みに答えながら、女性としての生きかたについて考えていきましょう。

【お悩み】ロールモデルとなる先輩女性がいない
 就職して数年が経ち、仕事にも慣れて、楽しさがわかってきた。徐々にしっかりとキャリアアップして、上を目指していきたいと思うようになっているのだけど、職場はいわゆる男性社会で、社内にロールモデルとなるような先輩女性がいない。仕事をバリバリしながら、結婚して子育てもしてと、キャリアと家庭を両立しているようなロールモデルの先輩女性がいるといいのだけれど。

 ロールモデルとなる先輩女性が身近にいないことに不安を感じています。
(あつこ・営業職・24歳)

壁にぶつかったときに、ロールモデルのせいにするのは不幸

 まずあなたがロールモデルを求める理由は何でしょうか?

 ロールモデルとはいわば“検証済みの型”。それにならえば、波風を立たせることなく周囲から受け入れてもらえるという生きやすさがあるのはたしかでしょう。

 ただ気をつけてほしいのは、第一回の「会議で気の利いた質問ができない」でもお話ししたように、ロールモデルにならった生きかたをすることが、本当に自分自身の根拠に基づいているかどうかです。

 もし本当は別の生きかたをしたいと思っていながら、だれかの生きかたをなぞろうとしているとしたら。いつかあなたは自分の人生を生きていないという意識に苛まれてしまうのではないでしょうか。

 それがどんなときに問題として表れてくるかというと、壁にぶつかってしまったときです。

 「こうなったのは、あの人のせいだ!」と、ロールモデルのせいにしたくなってしまうのです。

 憧れの先輩のように、結婚して寿退社をした。先輩はふたりの子どもに恵まれ、ママ友付き合いもさかんにしていて、おうちで料理教室なんてしている。夫婦仲もよく、休日には家族でお出かけと、主婦としても、毎日充実している様子。

 いっぽう私は普段遊ぶ友人もなく、まだ子どももいなくて、孤独な毎日。夫ともどこかギクシャクしている。

 私の思い描いていた人生設計図は、こうではなかったはず……そうだ、こうなったのは先輩のせいだ。

 一度しかない自分の人生。自分の足できちんと立って“自分で生きて”いきたいですよね。

 嫌なことがあると、他の人のせいにしてしまう。それは自立した大人の女性の態度とは言い難いもの。いささか子どもじみているように思えます。

 それに「あの人みたいになりたい」とまで憧れていた先輩であるにもかかわらず、物事がうまく運ばなくなったとたんに態度を翻して彼女のせいにするなんて、先輩にも失礼なのではないでしょうか。また口に出すか否かにかかわらず、憧れていた人をおとしめるなんて悲しすぎます。

 ですから、ロールモデルを作るならば、もし壁にぶつかることがあってもロールモデルに責任転嫁しないと腹をくくっておいたほうがいいでしょう。

 それは第一回でお話しした、親を喜ばせたいという動機とおなじことです。

 親のことを自分という人間を形成する大きな要素だと思っているならば、親のためと思って行動することにも、なんら問題はないでしょう。

 しかしそうではないのに親のために生きてきて、なにか思いどおりにいかなくなったときに「親の言うとおりに生きてきたのに、私は不幸になった。こうなったのは親のせいだ」と責任転嫁してしまう。それは、とても不幸なことです。

 まただれかにならって生きてきて壁にぶつかったときは、そのロールモデルとの決別のとき。

 別のロールモデルを探すのか、あるいは自分にはもうロールモデルは必要ないと、だれかの人生をなぞることそのものと決別するのかは、あなた次第でしょう。

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Profile
狩野みき
狩野みき(かの・みき)
慶應義塾大学、聖心女子大学、ビジネス・ブレークスルー大学講師。グローバル水準の考える力・プレゼン力・作文力を指導するスクール、Wonderful Kids主宰。子どもの考える力教育推進委員会、代表。20年にわたって、大学等で「考える力」と英語を教える。慶應義塾大学法学部卒、慶應義塾大学大学院博士課程修了(英文学)。 著書『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』(日本実業出版社)
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