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炭水化物は本当に悪者なの?

2014年6月2日

お肉だけではやせません!バランスの良い食事でリバウンド知らずに

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 ついこの間まで、「炭水化物抜きダイエット」が流行ったり、「肉だけ食べる」と美容に良いというようなダイエットが流行ったりしましたね。糖尿病予防には炭水化物を食べない方が良いとも言われています。

 炭水化物って本当にそんなに悪者なんでしょうか。

「炭水化物抜きダイエット」の大きな誤解

 「炭水化物抜きダイエット」が流行った原因は、1960年にアトキンス博士によって考案された食事法『アトキンス・ダイエット(アトキンス食事法)』を誤って理解した人達が、誤解したまま広めたものです。

 アトキンス食事法は、2型糖尿病治療(生活習慣病)のために開発された特定医療目的の食事法です。アトキンス博士は、白米や白い小麦や白い砂糖など、精白されて、体内ですぐにブドウ糖になってしまうような「質の悪い」炭水化物を2週間、食事から除外するよう指導します。でも、玄米や全粒小麦等の精白される前の穀類の他、野菜や果物、ナッツ類に含まれている「質の良い」炭水化物を否定することはありません。はい、炭水化物は野菜や果物にも含まれているんですよ。

 アトキンス食事法は、タンパク質(お肉)の他にも食物繊維やビタミン、ミネラルの多い食品(野菜、豆果、果物、穀類)をたくさん食べることを奨励しています。決して、肉食だけを推奨する食事法ではないんです。

炭水化物は野菜や果物の中にも…。タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルをバランスよく食べることが大切。

 また、2週間の後、血液中のホルモンバランスを観察しながら、医師の指導の下、徐々に炭水化物の量を戻していき、生活習慣病をもっている人、ひとりひとりに最適な炭水化物とタンパク質の比率を見極めていきます。アトキンス食事法は、このバランスを見極めるためのプログラムなんです。穀類を2週間、食べなければ良いという食事法ではありません。2週間後に医師の指導なく、食事を通常に戻せば、確実にダイエット前以上にリバウンドする確率が高い恐ろしい食事法なのです。

 とはいえ、炭水化物というか、ご飯やパスタを減らしたり、止めたらやせられたという人は多いと思います。それは、もともと日本人の食事に精白された「質の悪い」炭水化物(白米、白い食パン、麺類)が多過ぎるからです。

 全粒穀類、例えば、玄米や全粒小麦から糠(ヌカ)を取り除いたものが、通常目にする白米や白い小麦です。この取り除かれてしまうヌカには、大切な栄養素である食物繊維やビタミンB群やミネラルが含まれています。

 ヌカに含まれる食物繊維は、ブドウ糖が小腸で急激に吸収されるのを抑制し、食事後の血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。ビタミンB群は、私達の身体のエネルギーを調整する役割を担っていて、ビタミンB群が不足すると、小腸で吸収されたブドウ糖が代謝されずに、脂肪となって体内に蓄積されてしまいます。ミネラルは、体内のpHバランスを調整するバッファー(緩衝材)の役割を担っています。

 体内のpHは、7.45から7.5の間(弱アルカリ)になるよう調整されていますが、ブドウ糖は吸収されると体内を酸性にする作用があります。もし体内が6.9以下の酸性になると、私達は昏睡状態に陥ってしまうのです。うどんやパスタなど、炭水化物ばかりのランチの後、眠くなるのはそのためです。

 白米も玄米も、デンプンの量(カロリー量)にはあまり違いはありませんが、玄米の場合、ブドウ糖の吸収をゆるやかにしてくれる食物繊維、吸収されたブドウ糖を代謝してくれるビタミンB群、体内の酸性化を防ぐミネラルを含んだヌカがあります。白米にはヌカがありませんから、ブドウ糖がそのまま吸収され血糖値が急上昇し、代謝されずに脂肪となり、体内が酸性化されるわけです。

 ヌカのついたままの、丸のままの状態の食品(=ホールフード)を食べれば、面倒くさい問題は起こらないんです。ホリスティック栄養学がホールフードを推奨するひとつ大切な理由です。これは穀類だけでなく果物もお野菜についても同じです。皮のまま食べられるものは、皮ごと食べることが、体の摂理、理に適うように私達の体はできています。もちろん、ヌカや皮ごと食べるには、残留農薬があっては心配ですから無農薬や減農薬で作られたものを選んでくださいね。

 白米などの「質の悪い」炭水化物の代わりに、全粒穀類(玄米、発芽玄米、雑穀米など)の「質の良い」炭水化物や、たくさんの野菜と果物を食事に加えれば、タンパク質(お肉)をむやみに食べなくてもやせられます。

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Profile
森智世
森智世(もりちせ)
米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ
国際ヘルスコーチ協会 登録ヘルスコーチ、経営学修士(MBA)、女子栄養大学食生活指導士、厚生労働省スマートライフ・プロジェクトメンバー、目黒区男女平等・共同参画審議会委員。大手證券会社投資銀行、金融経済研究所、世界4大総合プロフェッショナルファームのディレクターとして企業戦略・財務、買収に携わり、書籍出版、大学講師、政府協議会委員等を経て、家族の健康問題を機に、NYCの世界最大ホリスティック栄養学専門学校にてホリスティック・ヘルスコーチ資格取得。海外生活は米国、ドイツ、エストニア共和国にて15年以上に及ぶ。現在は東京。趣味はフルート演奏、料理とヨガ。初回コンサルテーション(初回診断)を無料でご提供しています。またフェイスブックでフォローアップ情報を提供しています。
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