春になると『五月病』と言う言葉が氾濫する。

 お花見やGWが終わった頃から、会社を休むと「五月病じゃないの?」と言われたり、新入社員は、上司や先輩社員から「五月病にならないで」などと言われる人も多いと思う。

 しかし、正確には、『五月病』と言う病気は存在しない。

 新年度になり、新社会人になった人や転職や転勤、異動で新しい職場になった人が、生活環境が変わって起こるネガティブな症状のことを総称して『五月病』と呼んでいる。医学的に言うと、適応障害や気分障害(軽度のうつ)だ。

 その代表的は症状は、気力がなくなりやる気が出ない・眠れない・食欲がない・だるいなど生活全般ネガティブで、考えるのも億劫でふさぎ込むような状態が特徴だ。頭痛や腹痛などが起きる場合もある。

 原因は新しい環境に馴染めないことだが、新社会人であれば、目標だった会社に入社したことで、燃え尽きたような無気力な状態に陥ったり、転勤・異動の場合は人間関係の出来上がっている新部署の仲間に入っていけず、相談もできないことがきっかけになることが多い。また、転職した人は新しい職場で自分の実力を発揮できない、コミュニケーションが取れない、想像していた仕事と違うことなども要因となる。

 『五月病』に限らず、ストレスになっている要因をなくすことができれば、症状はなくなっていくがそれはなかなか難しい。

 今回は自分で簡単にできる、心が軽くなる方法をいくつか紹介しよう。

1.ゆっくり呼吸をする

 まず、リラクゼーション法。主に休息を促す副交感神経を優位に働かせることによって、精神を安定させると同時に心身をリフレッシュさせる方法だ。心拍数の低下、血圧の低下、皮膚温度の上昇などの生理的変化が生じ、精神的緊張がほぐれ、ストレスが軽減される。

 リラクゼーション法には、呼吸法、瞑想法、筋弛緩法、ストレッチング、音楽、アロマテラピー、半身浴、ヨガ、ペットを飼うなどさまざまな方法があるが、最初に一番お手軽な“呼吸法”を紹介しよう。

 “呼吸法”のやり方はいたって簡単だ。

(1)楽な姿勢で背筋を伸ばし、ゆっくりと息を吐いていく。
(2)息を吐き切ったら、今度はゆっくりと息を胸いっぱいに吸い込んでいく。

 深呼吸と違い、先に息を吐くところがポイントで、息を吐く時は身体の力を抜き、ゆっくりと時間を長くとって吐くのが大切だ。このゆっくり吐いて、ゆっくり吸うことを5分くらい続ける。

 感情を左右する自律神経には、交感神経と副交感神経があるが、交感神経は身体を活発に活動させるときに働く神経で、これが優位になると心拍数が上がり汗が分泌される。感情面では意欲的、行動的な興奮した状態になる。この逆の働きをするのが副交感神経で、心が落ち着き、リラックスするよう働く、癒しの神経だ。

 この呼吸法で、ゆっくり時間をかけて息を吐くと副交感神経を優位に働く。つまり、心を落ち着かせてリラックスし休息モードになり、本来の自分自身に戻っていける。 この呼吸法はどこでも簡単にできるので、お勧めだ。

 リラクゼーションで、次にお勧めしたいのは“音楽を聴くこと・実践すること”だ。