• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

会議で気の利いた質問ができない

2014年5月20日

まずは自分を知ることから。日常の行動1つひとつの根拠を探して

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 あなたには、意見を求められてうまく答えられなかったり、一生懸命話したのに説得力がないと言われたりした経験はありませんか?

 今日からはじまる連載『未来を切りひらく 自分の考えを「伝える力」の授業』では、私、狩野みきが、みなさんのお悩みにお答えしながら、かねてより提唱している「考え抜く力」「(考え抜いたことを)伝える力」のメソッドをお伝えしていきます。ちょっとしたコツで、あなたの明日がきっと変わりますよ。

 なぜ日本人は自分の意見が言えないと言われるのか――。それは海外では子ども時代から、「自分の考えを持つこと」そして「自分の考えを伝える方法」の基本を身につけるトレーニングがなされているからです。

 海外生活や長年教員生活をしてきた中で、私は米・ハーバード大学の提唱する「意見のつくり方」や、アメリカの高校で教える「考える」授業に出合い、これからの時代に求められる「世界で通用する考えかた」を学びました。そのすばらしい考え方のエッセンスを日常生活の中に取り入れ、自分の意見や判断基準、発言力を磨くことで、みなさんの毎日がより豊かなものになれば幸いです。



【お悩み】すぐに質問ができない
 会議のとき、いつも最後に上司が「質問はありませんか?」と締めくくる。そのときは理解したつもりで質問をせずに終わるのだけれど、あとあとになって疑問が出てくる。

 それを上司に聞くと、「なんで会議のときに聞かないんだよ!」と叱責を受けてしまう。

 こうしたことを避けるための方法はないでしょうか?
(さくら・会社員・28歳)

 まずお聞きしたいのが、あなたは質問をしたいのでしょうか? したくないのでしょうか? そして、その根拠とは?

 自分は質問をしたいのか、したくないのか。“そもそも”の部分を自分に聞いてあげて、その答えに対する根拠を探してみましょう。

 “会議で上司が「質問はありませんか」と聞いてくるけれど、私は質問したいの?”“したい!”

 そこで根拠を探します。

 “なんでしたいの?”“……あれ? 本当はしたくない?” という答えが出てきたら、それに対して根拠を問います。

 “なんでしたくないの?”“だって出る杭になりたくないもん!”“だからと言って、質問しない会社人生でいいの?”“うん”

 それならば、質問をしないという選択もあるでしょう。それはそれで1つの選択肢です。

 人生において問題になるのは「私は今こうしているけれど、もしかすると本当はほかのことがしたいのではないだろうか?」という心のささやきです。そんなとき、人は納得できない気持ちやもやもやを抱えることになり、自信がぐらついてしまいます。

 自分の決断に自信をもつためには、自らの心にしたいのかしたくないのかを聞いてあげて、さらにその根拠を探すといいのです。

 つまり、自分の選択は自分でする。その選択1つひとつには、かならず根拠が伴われている。その根拠に気づくことによって、納得のいく人生を生きることができ、自信につながっていきます。

「私」の根拠があれば、どんな選択も貫くことができる

 ただし、自分の根拠は、とことん突き詰めることが大切です。

 ほかの人がなんと言おうと「私」の理由がないと、自分の選択を貫けないからです。

 たとえば、こんな場合もあるでしょう。

 “質問したい”
   ↓
 “なんでしたいの?”“かっこよく見えるから”
   ↓
 “なんでかっこよく見られたいの?”“だって親が私に期待しているから”

 ここでさらに“私にとって、親の期待に応えるというのは、そんなに意味のあること?”と自問してみましょう。

 “イエス”ならば、腹をくくって質問をするしかないでしょう。親の期待に応えることに大きな意義を見出しているあなたにとって、それは立派な「私」の理由です。

 しかし“ノー”だった場合には。親を喜ばせたいなんて、実はこれっぽっちも思っていないのに、親のために質問するのはナンセンス。自分の根拠が伴っていれば、質問しないという選択をしてもいいのです。

 “質問したい”
   ↓
 “なんでしたいの?”“かっこよく見えるから”
   ↓
 “なんでかっこよく見られたいの?”“だってちょっとデキるって思われそうじゃん”“デキるって思われたいの?”“思われたい!”

 と「デキると思われたい」ことに気づいたら、私って人に評価されたい人間なのよね、じゃあ質問しよう、と方向を決めましょう。

 このように質問するか否かといった日常的なことでも、自分を知るプロセスを経ることで「自分の人生を生きている」という実感を得られるようになっていきます。

 「質問なんてしたくないのにしなくちゃいけないからする」とか「みんながしているからという理由で質問する」とかは、やはりつらくて不幸なことではないでしょうか。

 この思考法は、日常の小さな選択から、将来結婚するのかしないのか、子どもを産むのか産まないのかといった人生の岐路にまつわることまで、あらゆる選択に通ずるものです。

 では「質問する」と決めた場合の具体的な方法をお話ししましょう。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
狩野みき
狩野みき(かの・みき)
慶應義塾大学、聖心女子大学、ビジネス・ブレークスルー大学講師。グローバル水準の考える力・プレゼン力・作文力を指導するスクール、Wonderful Kids主宰。子どもの考える力教育推進委員会、代表。20年にわたって、大学等で「考える力」と英語を教える。慶應義塾大学法学部卒、慶應義塾大学大学院博士課程修了(英文学)。 著書『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』(日本実業出版社)
関連キーワードから記事を探す
お仕事術コミュニケーション術

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ