• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

娘の結婚を阻む母―池内ひろ美さん

2014年5月7日

終わりなき、母の“子育て競争”に巻き込まれて

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 母娘関係トーク、第三弾は東京家族ラボ主宰、家族問題コンサルタントの池内ひろ美さんをお招きしました。池内さんのもとには、近年、母娘関係に悩む女性からの相談も増えているそうです。前編では「家族」の視点から、母娘の問題を紐解いていきます。

 もうすぐ母の日ですね。本連載の読者のなかには、複雑な思いのよぎられる方もいることでしょう。私も幼いころには苦い思い出が多く、娘としても母としても一生縁遠いと思っていた母の日。今回は、そんな私にも訪れた、最高の母の日の思い出もお届けします。

●池内 ひろ美(いけうち・ひろみ)
1961年生まれ、岡山市出身。一女の母。日本ペンクラブ所属作家、テレビコメンテーター。自身の恋愛・離婚・再婚体験をもとに本を著し、約3万人の夫婦・親子などの家族関係の相談を受けている。一般社団法人日本女子力推進事業団代表理事、西日本短期大学非常勤講師、著作30作品。
オフィシャルサイト⇒ http://ikeuchi.com

■アラサー・アラフォー未婚女子と仲良し母、実は……

大川内:ここ数年のご相談の中には、娘さんの結婚をめぐって、家庭内のさまざまな問題が噴出するという母娘のケースが、とても多いそうですね。

池 内:たとえば30代の未婚のお嬢さんと、60代のお母さまで、まるでお友だちのように仲良く密着した母娘の例などがあります。「娘がいい年をして、なかなか結婚しないことが悩みなの」と来所されます。

 お聞きすると、お母さまは「あまり人付き合いがなく家にこもりがちなので、娘がいろんなところへ連れ出してくれるんですよ」とおっしゃる。美容室でもショッピングでもどこへでも連れ立ち、いつでも一緒。お店では娘が手に取ったシャツを当ててみて、ママにも似合うわよ、なんて。

 一見、仲良しの素敵な母娘に見えるかもしれませんが、実は大きな問題を抱えている場合があるんです。

大川内:どこに問題が隠れているのでしょうか?

池 内:お母さまがお嬢さまを頼りきりにされていますよね。お母さま自身がご友人を見つける余地もないほど。「お嬢さまはお母さまを守りたいから、結婚ができなくなるんですよ」と助言します。

 すると「違う。この子に彼氏ができないだけなんです」。娘さんも「ママが悪いわけじゃない。友だちといるより、ママといるほうが楽しい」と、お母さまのことをかばいます。

 母娘が、不健全な頼り方、守り方で結びついている。娘に結婚してほしいと言いつつ、娘を手放さない母。これではお嬢さんの結婚は遠のいてしまって当然です。こういう密着型の母娘が増えていると感じます。

■30歳を過ぎてから急に「結婚、結婚」とせかす母の“孫レース”

大川内:20代半ばから30代前半のころだったか、私にもそんな時期がありました。母とぴったり仲良しこよし、と思い込んでいて、自分がアクセサリーをオーダーするときにはかならず嬉々として母の分もオーダーしたり、服も譲ったりして。

 お母さんと私、昔は確執やなんかいろいろあったけれど、私も大人になったし、母も変わってくれたし、と。思い込みでしたね。

池 内:そう。お嬢さんのほうは自分が大人になったと思いたくてそうしているんです。でもそれは誤解かもしれません。母と密着していないで、ひとりの女性として、パートナーを探したほうがいい。

大川内:20代のころは娘に近づく男性を遠ざけてきたのに、30歳くらいで急に手のひらを返したように「結婚しなさい」「早く子どもを産みなさい」と言い出す母に悩む娘さんの声も聞かれます。

池 内:それは母側がまわりの人たちを相手に、子育ての競争をしてきたことが原因です。

 母のまわりには同じように娘のいる人がいるでしょう。「娘と仲良し」という時点では、彼女は、「娘と仲良くない」人に勝った。でもその人の娘は自立して結婚し、やがて孫ができます。そうすると、一転「負けた!」となるわけです。

 そこで、わが娘にも早く結婚して孫の顔を見せてくれないと、私は(子育てに)負けた気持ちになる、とシフトチェンジするんですね。

 これまでは娘の連れてくるボーイフレンドに対して、この子じゃダメ、収入や学歴に問題があると言い続けてきたのに、よそのご家庭に孫ができ始めると、急に「誰でもいいから結婚しなさい」と言いはじめる、ということが起きるんです。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
大川内 麻里
大川内 麻里(おおかわうち・まり)
1977年、福岡県生まれ。著述家・編集者。自身の被虐待や母娘関係の問題、不登校や高校中退(大検を取得し進学。心理学専攻)、離婚、うつ病などの実体験をもとに活動。
執筆、講演や心理相談のほか、出版やイベントのプロデュースも手掛ける。
naked heart代表。親友である元アイドルのチバレイこと千葉麗子さんとともに、自身のうつ病体験を赤裸々に綴った『チバレイ&マリの壮絶うつトーク~うつ女子ほど、仕事も恋もうまくいく!~』も話題を呼び、多くの女性たちから共感の声が寄せられた。著書に『這い上がるヒント~諦めなかったお笑い芸人30組の生き様』(東邦出版)、『うまくいかない自分から抜け出す方法』(かんき出版)ほか。『相方~ビートたけしとの幸福/ビートきよし 著』(東邦出版)の構成も手掛けた。
*公式サイト:http://naked-heart.jp/ *Twitter&Facebook:OkawauchiMari
関連キーワードから記事を探す
人間関係の悩み

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ