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母から娘、孫へ…連鎖する“心の傷”

2014年4月16日

家族問題の本質に、ユーモアを込めて迫る「8月の家族たち」

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 母娘関係に悩むみなさんに、ぜひおすすめしたい映画『8月の家族たち』が今春公開! 本年度アカデミー賞への主演女優賞(メリル・ストリープ)&助演女優賞(ジュリア・ロバーツ)のWノミネートで注目されています。

 ピュリッツァー賞&トニー賞をW受賞した傑作舞台を映画化したこの作品。今回は、母娘関係の視点から、本作品をご紹介しましょう。

「8月の家族たち」
4月18日(金)より、TOHOシネマズシャンテほかロードショー
Copyright (C) 2013 AUGUST OC FILMS, INC. All Rights Reserved.
製作:ジョージ・クルーニー グラント・ヘスロヴ 『アルゴ』
監督:ジョン・ウェルズ 『カンパニー・メン』
原作:トレイシー・レッツ 「August: Osage County」(ピュリッツァー賞受賞)
脚本:トレイシー・レッツ
出演:メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、クリス・クーパー、アビゲイル・ブレスリン、ベネディクト・カンバーバッチ、ジュリエット・ルイス、マーゴ・マーティンデイル、ダーモット・マローニー、ジュリアン・ニコルソン、サム・シェパード、ミスティ・アッパム

公式サイト:http://august.asmik-ace.co.jp/

毒母と三姉妹。すべての秘密が明らかになったとき、家族は?

 8月。灼熱の南中部オクラホマ。

 詩人で教師の父、ベバリー(サム・シェパード)が失踪したという知らせを受け、母バイオレット(メリル・ストリープ)のもとへ急いだ三姉妹。

 バイオレットは、わが子に向かって「化粧もろくにしないで、レズビアンじゃない」「私のほうが男を魅了できる」と毒づく、いわゆる「毒母」タイプの母親です。口腔ガンの闘病中ですが、おびただしい数の処方薬を飲んではハイになって、過去に騒ぎを起こしている厄介な母親でもあります。

 そんな彼女に育てられた三姉妹は、なるほど、いかにもそれぞれ毒親育ちの娘らしい三人でした。

 「思慮深いが閉鎖的だ。情熱的だが人に厳しい」と夫から評されてしまうとおり、生真面目すぎて遊びのない長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)。浮気を理由にひそかに別居中である夫と、思春期でいさかいの絶えない娘を伴っての帰宅です。

 次女アイビー(ジュリアン・ニコルソン)は、ひとり地元に残り、老いた両親の面倒を見てきました。今回も一番に母のもとへ駆けつけましたが、母からは「あんたは役に立つ。でも必要なのは(父のお気に入りだった)長女だ」と心ない言葉を受けます。化粧気もなく地味な彼女。実は秘密の恋に身を焦がしています。

 また三女カレン(ジュリエット・ルイス)は、浮気をされても罵倒されても「私が彼を直してあげる」「私が見かたを変えれば」と、ろくでもない男に振りまわされてばかりきた、いわゆるダメンズ女子。いわくついに出会った運命の人だという年の離れた婚約者を伴って帰りますが、年甲斐もなくチャラチャラとしており、いかにも怪しげです。

心無い言葉を娘たちに容赦なく投げかける、支配的な母親バイオレット。

 そして、バイオレットの妹で、三姉妹の叔母にあたるマティ・フェイ(マーゴ・マーティンデイル)。

 彼女もまた「毒母」と呼べるような支配的な母親で、息子のチャールズ(ベネディクト・カンバーバッチ)を「リトル・チャールズ」と呼んではつらく当たり、ダメな子ども扱いをします。そんな母親に抑圧され、いつもおどおどと自信のない彼。

 父親で三姉妹の叔父にあたるチャールズ(クリス・クーパー)は息子をかばい、力づけようと励ます穏やかな男性です。

 久しぶりに一同が介した会食の席で、妹のマティ・フェイ以外の全員に対して敵意をむき出しにし、辛辣な言葉で攻撃をはじめるバイオレット。夫婦の不仲、夫の浮気、婚約者の過去――暴かれたくない秘密を次々と暴き、自分や妹、亡き夫がいかに貧しい子ども時代を過ごしたか、いかに娘たちのために自分を犠牲にして生きてきたかを声高に訴え、にもかかわらずおまえたちはいったいなにをしているのかと迫ります。

 ぶつかり合う家族。むきだしの本音。秘密を抱えながら危ういバランスで成り立っていた家族。すべての秘密が白日のもとにさらされたとき、それぞれの家族は――。

 この映画は、そんな家族の数日間を描いた作品です。後半は息をのむ展開が待ち受けています。

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Profile
大川内 麻里
大川内 麻里(おおかわうち・まり)
1977年、福岡県生まれ。著述家・編集者。自身の被虐待や母娘関係の問題、不登校や高校中退(大検を取得し進学。心理学専攻)、離婚、うつ病などの実体験をもとに活動。
執筆、講演や心理相談のほか、出版やイベントのプロデュースも手掛ける。
naked heart代表。親友である元アイドルのチバレイこと千葉麗子さんとともに、自身のうつ病体験を赤裸々に綴った『チバレイ&マリの壮絶うつトーク~うつ女子ほど、仕事も恋もうまくいく!~』も話題を呼び、多くの女性たちから共感の声が寄せられた。著書に『這い上がるヒント~諦めなかったお笑い芸人30組の生き様』(東邦出版)、『うまくいかない自分から抜け出す方法』(かんき出版)ほか。『相方~ビートたけしとの幸福/ビートきよし 著』(東邦出版)の構成も手掛けた。
*公式サイト:http://naked-heart.jp/ *Twitter&Facebook:OkawauchiMari
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