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こころのトリセツ

夢を見つけられない

2014年4月14日

つまみ食いでいいから、いろいろと体験してみて

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 陸上自衛隊初の心理幹部として、衛生科隊員たちへのメンタルヘルス教育や、自殺防止、カウンセリングなどを行う下園壮太さん。自衛隊員はときに過酷な任務で極限の心理状態に置かれることがありますが、それをコントロールしたり、メンテナンスする方法を教えたりするのが心理幹部の役割です。こうした自衛隊でのノウハウは、普通の生活をしている人のメンタルマネジメントにも役立つヒントがいっぱい。下園さんの著書「自分のこころのトリセツ」の中から、働く女性が抱えるリアルな悩みに寄り添う解決のポイントをテーマにわけて紹介します。

 疲れてしまって気力が底をつくと、将来のことなどどうでもよくなって、「私の夢ってなんだっけ?」などという思いが浮かんでくることがあります。

 夢がない。この言葉は、私のクライアントもよく口にする言葉です。夢を感じられないということで「そんな人間になっちゃった」とさらに自信を失っていくのです。 そもそも夢って何でしょう。

 子どものころは、スポーツ選手、ケーキ屋さんなど、あこがれの職業があるものです。でも、大人になると、今の仕事からがらりと業種を変えるような方向転換は難しくなります。大人が描く夢の実体を言葉で表現するなら「可能性は低いけれど、将来かなうかもしれない現実的な目標」といえるでしょうか。

 何かをやりたいと思ったとき、私たちは無意識のうちにいろいろな可能性を並べ、現実化する方法を模索します。そう考えると、夢は意外と簡単に持つことができそうですが、人は元気をなくすと夢を持つことがすごく難しくなります。

 そこには、「将来を見通す時間感覚の変化」が関わっています。

 気力がなくなると、時間感覚が短くなります。明日をイメージすることすら、難しくなってくる。ましてや1年先のことをリアルに考えるなんて、不可能です。

 まさに夢も希望もない状態で立ちすくみ、「夢を持てない自分」がダメな人間に思えてくる。でも、こんなときは、夢について考えてはいけないのです。夢を持てないのは、うつ状態でエネルギーが枯渇しているからで、休んで、エネルギーを回復させることが一番です。

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