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活躍をやっかむ友達から悪い噂流され(後編)

2014年4月9日

就職が決まったとき、応援してくれると思っていたママ友は…

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 働く女性のメンタルヘルスを考えるこの連載、前回(「活躍をやっかむ友達から悪い噂を流されて」)に引き続き、個人で相談室を運営する産業カウンセラーSさんの事例を紹介する。Sさんのもとへ通うTさんは趣味を生かした職を得ることができた。だが、喜んでくれると思っていたママ友は意外な反応を見せた。一方、職場でも、専門的知識のない主婦が、新規プロジェクトで一から頑張っていくというサクセスストーリーの演出のため、実績もないまま取材の応対をせねばならないことになり、他の契約スタッフとの間にも溝ができ始めた。

 Sさんは言う。

 「意気揚々と入った職場でしたが、実際の仕事とは別の役割がTさんにはあったわけです。Tさんにとっても不本意ですが、同じ条件で入った他の契約スタッフはおもしろくなかったでしょうね。やりたい雑貨の仕事は自分の知識不足で思うようにできないし、戸惑うことが多かったと思います」

 プロジェクトのミーティングでは緊張して言葉が出てこない、話そうとすると空回りし、動悸がした。みんなが自分を目の敵にしているようで嫌な汗をかいた。自分の作りたい雑貨のイメージをうまく伝えることができない。自己嫌悪の毎日だった。

 食欲がなくなり、毎日頭痛がした。とても疲れているのに夜は寝つけず寝不足が続いたそうだ。ご主人に相談したが、だんだん慣れるよと軽く流され、がっかりしたそうだ。

 仕事の忙しさに翻弄され、気が付くと幼稚園の保護者と疎遠になっていた。幼稚園の送り迎えでは、仲良しのママ友と話す余裕もなく、気になってメールを送ったが返信はなかった。

 自分のことで精いっぱいだったTさんは、娘の様子がおかしいことに気が付いたそうだ。いつも幼稚園の出来事を楽しそうに話す娘が、気が付くと元気がない。笑うことが少なくなっていたし、幼稚園や友達のことを話していなかった。

 幼稚園のことを聞くと、仲良しの友達に遊んでもらえないと言う。もっと詳しく聞いてみると、友達から「ママが遊んじゃダメっていうから遊べない」と言われたようだった。

 驚いたTさんは、勇気を出して電話をかけ理由を聞くと、仕事を始めて忙しそうだから気を使ったと言われた。気遣ってくれていたのかと安心したTさんは、職場で困っていることを話したそうだ。

Tさん「全然条件が違うの。他のスタッフからにらまれるし・・・」

ママ友「やりたかったから応募したんでしょ? お店の新聞に写真が出たりして有名人じゃない」

Tさん「でも、出たかったわけじゃないの」

ママ友「ふうん。有名になりたかったんじゃないの。自慢してたし・・・」

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太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
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