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職場のストレスは脳細胞にもダメージ!?

2014年3月7日

ストレスの受け止め方で脳は変わる

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ストレスは心血管病のリスクを高める

 働く女性の皆さんは、多忙なスケジュールに追われて睡眠不足だったり、職場の人間関係に悩んだりと、毎日多くのストレスに晒されていることでしょう。あまりにもストレスフルな日々が続くと、「1週間で5歳は老けた…」なんて思うことはないでしょうか。ストレスが病気のリスクを高め、老化を促進する。皆さんが直感的にそうだろうなと感じていることが、じつは科学的にも確かめられてきています。

ストレスのいちばん大きな要因は、「睡眠」と「上司」だという調査結果も。

 例えば、8000人以上の働く男女について、仕事のストレスで心身が疲れ果てる「燃え尽き度」を評価し、その後平均3.4年追跡調査したイスラエルの研究では、燃え尽き症候群と判定された人は、そうでない人に比べて心筋梗塞や狭心症など心臓病になる確率が41%高く、特に燃え尽き度が高いグループでは発症リスクが79%も高いという結果でした。

 この研究では、ストレスが寿命を縮めるかまではわかりませんが、ストレス度が高いと心血管・脳血管などの病気のリスクを高めることは確かです。精神的ストレスは「ごきげん度」と関係しています。この連載でも「ごきげんな人は若さを保ち、長生きする」ということを繰り返しお伝えしてきましたが、やはりストレスフルな人はごきげんでなく、ごきげんでない人は寿命が短いという可能性は十分に考えられます。

精神的ストレスは細胞にも爪痕を残す

 米カリフォルニア大学のブラックバーン教授らは、精神的ストレスの大きさが、細胞の染色体にあるテロメアの長さに影響することを明らかにしました。

 テロメアとは、細胞の染色体の末端にある、いわばキャップのような小さな部品。遺伝子を守り、安定化させる役割をしています。テロメアは細胞が分裂するごとに短くなっていき、一定以上短くなるとその細胞は死にます。このことから、テロメアの長さが老化のバロメーターだと考えられ、さまざまな病気のかかりやすさや加齢のプロセスとの関連が研究により明らかになってきています。

 ブラックバーン教授らは、健康な子どもを持つ母親と、慢性疾患の子どもを看病する母親とを比較する実験を行いました。その結果、看病歴の長い人ほどテロメアが短くなっていることがわかりました。ストレスがあるだけで確実に体の細胞にまで影響が残るという、この発見は、世界中を驚かせたのです。

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Profile
坪田 一男
坪田 一男(つぼた かずお)
慶應義塾大学医学部教授・慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表。1955年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。ハーバード大学留学、クリニカルフェロー修了。2000年より最先端のアンチエイジング医学を学び、医療界に積極的に導入。現在、日本抗加齢医学会理事長、日本再生医療学会理事、学会誌「アンチエイジング医学」の編集長、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表などを務める。南青山アイクリニック手術顧問を務め、眼科専門医による安全なレーシック(近視手術)の提供・指導も行う。『ごきげんな人は10年長生きできる』(文藝春秋)など著書多数。http://www.tsubota.ne.jp/
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