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「7つの習慣」実践講座

最優先事項を優先できるようにするには(2/2)

2014年2月20日

「緊急ではないが重要なこと」にかかわる時間を作るコツ

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Case4――北川めぐみさんの場合

プロフィール
 「7つの習慣J」をカリキュラムに取り入れている、東京・三鷹市の大成高等学校に勤務。進路指導部副主任で、1年生の特進クラスの担任も務める。担当教科は数学。31歳。独身。

――北川さんは「7つの習慣」を生徒さんたちに直接指導していらっしゃると伺いました。

 はい。大成高校が心を育む教育のひとつとして、子ども向けの「7つの習慣」である「7つの習慣J」というカリキュラムを導入して今年で4年目になります。私は導入の前年度にファシリテーターの認定を取得しているので、スタート当初から授業に関わっています。

 授業自体は全25回のプログラムですが、その授業以外で生徒との会話でも、「主体的」、「Win-Win」といった「7つの習慣」のキーワードはよく使うようにしています。具体的な体験の中でこそ、単なる理想論ではない「7つの習慣」が実感できるのではないかと思っていますから。

 ただ、指導する立場にいる私自身が「7つの習慣」を完璧にできているかと言えば、決してそうではありません。それは、生徒にも正直に言っています。完璧に実行できていなかったとしても「7つの習慣」の考え方を知ることで、それまで意識していなかったことに意識を向けられるようになってきますから、それだけでも「7つの習慣」を学ぶ意義はあると思いますね。

――今回のテーマである「最優先事項を優先する」ことにも、北川さんはいつも意識を向けているのですか?

 実は私、子どもの頃から、やるべきことを後回しにするタイプでした。試験前の勉強も、やらなきゃいけないことは分かっているけど、まだ大丈夫だろうと先延ばしにしているうちにお尻に火がつく…といった感じで(笑)。学生時代までは、それで結果オーライというか、上手くやれていましたので、特に問題だとも思っていませんでした。

 でも教師の仕事についてからは、自分のことはともかく、対生徒の問題は緊急を要する事態になる前に手を打たないと、取り返しがつかなくなる危険性があることが徐々にわかってきました。

 だから、「緊急ではないが重要なこと(第2領域)」に関わる時間を確保することが大事だ、という「7つの習慣」の考え方は、すごく納得できますし、そこに意識は向いていると思います。向いてはいますけれど、「緊急で重要なこと(第1領域)」に追われてしまう現実はありますね。「緊急で重要なこと」はto do リストをつくるなどして、整理しながら効率的に片づけて、できるだけ「緊急ではないが重要なこと」にかかわる時間をつくれるよう、努力はしています。

――対生徒さんの問題で、「緊急ではないが重要なこと」とは具体的にはどういう事なのでしょうか?

 例えば、いきなり成績が下がった生徒への対応は「緊急で重要なこと」ですよね。でも、なんとなく勉強に行き詰まっている様子が見られたり、成績が伸び悩んでいたりしている生徒がいる場合、明らかな緊急性はないかもしれないですが教師としては見逃せないサインなのです。その状態が続いて、勉強をしてもしても成績がのびない…という段階までくると、多くの生徒は挫折感にさいなまれてしまいます。

 もちろん、挫折も大事ではあるのですが、生徒によっては挫折すると這い上がるのが難しいだろうなという性格の子もいるので、そういう生徒には早めに声をかけて、深刻な事態になる前に対策をいっしょに考えることはとても大切だと思っています。ですから、今の私にとって最大の「第2領域」は生徒の様子を注意深く観察して、何かあれば、早めに声をかけることですね。

――「緊急ではないが重要なこと」のなかには、健康維持や自己啓発のようなことも含まれていると思いますが、そういう直接仕事にはかかわらないことで、北川さんが意識して取り組んでいることはありますか?

 考えの中心になるのはやはり学校や生徒のことなので、それ以外のことはどうしても二の次になってしまうのですが、大学時代に始めたアイスホッケーは今も続けています。もちろん好きだから続けていますし、アイスホッケーをやっているときは教師ではない自分でいられるな、と思います。

 仕事に一生懸命向かうためには、心身健やかであることは不可欠ですし、そういう意味でも私にはとても大切な時間ですね。月曜夜の練習時間を確保するための努力をすることで、仕事のメリハリも生まれていると思います。大げさかもしれませんが、私の生き方の核になる時間だと思っているので、月曜日の夜のスケジュールはよほどのことがない限り、崩さないようにしています。

――教師というお仕事柄、予定外のアクシデントも多いでしょうし、計画的・効率的に仕事を進めることは、かなり難しいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

 正直それはありますね。急に生徒から相談を持ちかけられることも多いのですが、その大半は、友だちとのちょっとした仲違いとか、なにかでささいな失敗をしたとか、大人から見ると正直あまり重要だとは思えないようなことも多いです(笑)。

 でも、それはあくまでも大人の価値観であって、まだまだ成長過程にいる彼らにとっては「緊急で重要なこと」であることも少なくありません。ですから、その対応をすることは私にとっても、「緊急で重要なこと」なんですね。私の「第1領域」がいつもパンク寸前なのは、それと無関係ではないと思います(笑)。それもまた、教師という仕事のやりがいですし、生徒が落ち着いた頃に「この間のあれ、絶対第3(領域)だったよね~」と一緒に笑える瞬間は嬉しいんですよ。

――とても充実した毎日を送っていらっしゃることは、北川さんの生き生きとした表情からもよくわかりました。では逆に、今悩んでいることなどはありませんか?

  悩みは…なんでしょうねえ。私は基本的にポジティブな方なので、あまり悩むということがないんですよね。高校生からの夢だった教師という仕事につけたことが本当に嬉しいので、とても充実した毎日を送れていると思います。

 プライベートな時間がほとんどとれないくらい忙しい毎日ですが、生徒のためにかける時間はまったく惜しいと思わないですね。年齢的にはそろそろ婚活を…と生徒たちからもからかわれたりしますが、今のところ、婚活はどこの領域にも入っていません(笑)。緊急だとも重要だともあまり思えないのですが、だからといって、「第4領域」に入れるのは抵抗があるというか(笑)。これは今後の要検討課題です(笑)。


☆★北川さんからのワンポイントアドバイス★☆

■「緊急で重要なこと」は整理しながら効率的に片づける。

■その分、できるだけ「緊急ではないが重要なこと」にかかわる時間をつくる。

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