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「7つの習慣」実践講座

「こうありたい」原則を意識したら変わった(2/2)

2014年2月14日

目的もなく留学・就職したときは何も見つけられなかったけれど

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Case3――荻野純子さんの場合

プロフィール
 現在39歳。ビジネスパーソン向けの研修を提供しているFCEトレーニング・カンパニーで、主に管理職向けの企業研修の講師を務める。所属部署では自身も統括マネージャー職。既婚。

――荻野さんは企業研修の講師をなさっているそうですが、「7つの習慣」の考え方も研修には盛り込まれているのですか?

 以前担当していた社内の新人研修では、「7つの習慣」は重要なテーマでした。ですからもちろん私自身も「7つの習慣」は1からじっくりと学んだ経験があります。現在は社外の企業研修を担当していますので、「7つの習慣」の内容を直接お伝えする、という研修は私は手掛けておりません。ただ、私が得意としている「マネジメントスキル強化」だったり「コミュニケーション力強化」といった研修テーマにおいては、「7つの習慣」的な考え方は非常に有効なので、そういう意味では盛り込まれていると言っていいかと思います。

――例えば、「コミュニケーション力強化」にはどの習慣が有効なのですか?

 「ます理解に徹し、そして理解される」というのはまさに、コミュニケーションのベースですよね。いいコミュニケーションをとるためには、相手に対してどんな話し方をすればいいのか、どんなふうに接すればいいのかを考える必要がでてきます。研修では、その具体的なアプローチの方法をお話しして、トレーニングのお手伝いをしています。ただ、そのアプローチの前提には、「相手を理解する」というステップが必要ですよね。つまり、自分の考えややり方を相手にうまく伝えたいのであれば、その前に「相手を理解しよう」という姿勢が大切なのです。それは会社に限らず、あらゆるコミュニケーションの場面で身につけておくべき姿勢ではないでしょうか。

――なるほど。ところで、今回お聞きしたいテーマは「終わりを思い描くことから始める」という習慣ですが、荻野さんは、「終わり」、つまり、人生の目的について、はっきりとしたイメージをお持ちなのですか?

 お恥ずかしいことに、私はこれまで、目の前のことにさえ、はっきりとした目的がもてないタイプでした。大学時代に中国に留学したときも、大きな目的があったわけではなく、「行けば何かが見つかるだろう」という感じでしたね。そのせいか、結局、何も見つかりませんでした(笑)。

 就職活動をしているときも、その会社で何かをしたいというビジョンがないので、当然どこの会社にも受かりませんでした(笑)。その後、唯一なんとか引っかかった物流関係の会社に入社しました。その会社の業務内容や仕事そのものにはまったくといっていいほど興味はありませんでしたが、いざ入社してみると、配属された部署の上司がものすごく厳しくて、ただその人に認めてもらいたい一心でがむしゃらに頑張るうちに、なんだか新しい自分に出会えたような気がしました。

 自分の中にこんなに負けず嫌いな一面があったことにも、仕事をするようになって初めて気づきましたね。「仕事を通じて人間は成長する」ということを実感したことで初めて、「仕事と人をつなぐ」ことに関わる仕事をしてみたいという「目標」が生まれました。その後、人材派遣会社を経て今の会社に入社しましたが、その2度の転職は、その「目標」があったからこそ、できたことだと思います。とはいえ、自分の人生をどんなふうにしたいのか、ということは、まだまだ模索中というのが正直なところです。

――人生の目的って、壮大なテーマですものね。

 難しいですし、簡単に決められるようなものではないですよね。ただ、私は以前から本などを読んでいて、「いいな」と感じた言葉はノートに書き留める習慣があって、何かに迷ったりした時には、そのノートを開いて見返したりしていました。

 中でも「行動しつづける限り後退はない。たとえ失敗が続いても後退はない」という言葉は、私にとって大きな支えになっていましたね。大失敗を繰り返していたときもその言葉を思い出しては、「決して後退ではない。だから行動することが大事なんだ」と自分を奮い立たせることができました。

 それは今もそうなので、これが私の人生の「原則」なんだろうな、と思っています。どういう人生にしたいのか、というのはまだはっきりと見えなくても、「原則」にのっとって生きていけば、おのずと道は開けるのかなと……。そうやって模索し続けることもまた、私の「原則」だと思います。

――荻野さんにとってそれが、「7つの習慣」で言うところの「ミッション・ステートメント」(自分の人生では何が大切で、自分がどうありたいかを宣言すること。つまり、自分の「原則」のキャッチコピーのようなもの)なのですね。

 そうだと思います。でも実は、いまでは少し変化している部分もあります。以前は「1年前の自分に負けたくない」という思いを常に抱いていて、いかにいい形で仕事を積み上げるかということに、とてもこだわっていました。とにかく仕事にストイックで、そのぶん、部下にもとても厳しかったと思います(笑)。

 ところが昨年、あまりのハードワークに心も体も折れそうになったことがあって、そんな時支えてくれたのが、会社の同僚や部下や家族でした。それが本当に心強くて、嬉しくて。そういうまわりの人の姿を見て、「私も、自分の身近な人を幸せにできるような存在でありたい」という気持ちが自然に芽生えました。

 同じ時期にある本で「もっとも身近な人を幸福にするというのはもっとも難しいことだけど、それゆえに価値がある」という言葉を読んで、はっとしました。

 それまでの私は、「事業を成功させて、会社に貢献したい」という思いが強すぎるあまり、周りの人たちへの思いやりが欠けていたのではないかと反省しました。仕事上で起こるトラブルもそれに起因することも多かったのではないかと思います。だから、私自身の成長のためにも、「身近な人を大切にする」ということを私の「原則」に加えなければと思いましたね。

――仕事に関してはずっと突っ走ってきたし、少しペースダウンしてもいいかな、と考えていらっしゃるのでしょうか?

 そうですね、「頑張る女性として憧れられたい」という気持ちでずっと仕事に没頭してきたので、やっぱりその理想像はなかなか捨てきれずにいます(笑)。

 「終わりを思い描く」の“終わり”がこの会社での“終わり”なら、「この会社で何かを成し遂げ、それを引き継いでくれる人を育てて終わりたい。だから、最後は人事部門で」というはっきりとしたイメージがあります。だから、仕事のペースを緩めるとか、現状維持でいいという発想はありません(笑)。

 ただ最近は、「退職するときに、『一緒に仕事ができてよかった』と部下や同僚から言ってもらいたいな」ということも考え始めました。そしてもっと先、つまり、自分の人生の終わりには主人に「一緒にいれてよかった」と言ってもらえたら幸せだな、とも思います。それはもしかすると、「身近な人を大切にする」という新しい「原則」を意識し始めたことでの、私の成長なのかもしれません。


☆★荻野さんからのワンポイントアドバイス★☆

■自分の考えややり方を相手にうまく伝えたいのであれば、その前に「相手を理解しよう」という姿勢を持つ。

■どういう人生にしたいのかはっきりと見えなくても、「原則」にのっとって生きていけば、おのずと道は開ける。

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