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1人で何役もこなす有能で美しい31歳(3/3)

2014年2月1日

ハリウッドの新進女性クリエイターに取材

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ブリット・マーリング
1982年8月7日生まれ、アメリカ・イリノイ州出身。ジョージタウン大学に在籍中、友人の映画の脚本を執筆し、主演を務める。これをきっかけに大学を休学し、キューバのハバナで、若いアーティストや運動選手たちの姿を追ったドキュメンタリー「Boxers and Ballerinas」を共同で監督。その後、大学に戻って経済とスタジオ・アートを学び、卒業生総代を務める。卒業後、ゴールドマン・サックスで投資銀行アナリストとして一定期間、勤務した後、2011年にマイク・ケイヒル監督の「アナザー プラネット」と、ザル・バトマングリ監督の「Sound of My Voice」で、主演・共同脚本・共同製作を手掛ける。この2本がサンダンス映画祭でプレミア上映され、女性として初めて複数の役を兼務したことで大いに注目される。「アナザー プラネット」ではインディペンデント・スピリット賞最優秀ファースト・フィーチャー賞と最優秀脚本賞、「Sound of My Voice」では同賞助演女優賞とファースト・フィーチャー賞を受賞。一躍ハリウッドで最も期待されるクリエイターに。 2012年は、「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」「ランナウェイ/逃亡者」に出演。最新作は、ダイアン・クルーガー共演、エイブラハム・リンカーンの母を演じた「The Better Angels」。待機作に、サム・ワーシントン共演の「The Keeping Room」などがある 。

――ブリットさんは、「ザ・イースト」の中でサラが経験したのと同じように、自給自足の生活などを体験して撮影に臨んだそうですが、危険を伴うかもしれない、そういった行動を、なぜ取ろうと思ったのでしょうか?

「ザルと旅に出たのは、映画の企画のためというわけではなかったの。旅をしたひと夏の段階では、ザルは映画監督としては短編しか撮っていなかったし、私も役者として作品に出演したことがなかった。2人とも若くて、お金がなくて。そういう生活の中で、フリーガニズムやアナーキスト、カルチャー・ファームなどの記事を読んで、なぜ私たちはこれをただ読んでいるだけなんだろう、とハッと気づいたの。何かが起きるのを待つだけではなく、自ら経験しに行けばいいのではないか。これからどんな風に人生を生きていこうか模索しているのであれば、自ら飛び込んで、もっといろいろな体験をすればいいじゃないか。そう思い立って旅に出たのよ。その後、さまざまな企画を考えたときに、その夏に学んだことや、そのときに聞いた言葉を思い出し、映画にすることにしたの。もともとは自分の人生経験のための旅だったけれど、人というのはクリエーティブな形で何かをしていないと、生きるということをやめてしまう恐れがあると思うの。仕事だけして、クリエーティブなことを全くしなかったら、それは生きているとは言えないんじゃないかしら。自分の引き出しを増やしてくれるのは、やはり人生経験だと思う。そういう意味でも、とても重要な体験だったわ」

「ザ・イースト」を撮影中のブリット。

――今後も、さまざまなリサーチを体当たりで行いたいと考えていますか?

「そうね。私はプロジェクトを始めるとき、どうやったら関係者に会えて、その現場に行くことができるのか、どうすれば核心に触れられるのか、といったことをいつも考えているわ。想像力は素晴らしいものだけれど、実際の経験の方がもっと素晴らしいもの。役者としては、この前の夏に、南北戦争を題材にした映画に出演したんだけれど、残念ながらタイムトラベルはできないから、それに関する文献を可能な限り読んだし、乗馬のシーンのためにトレーニングもさせてもらったわ。実際に体験することで、役作りや、役に対する肉付けができると思う。例えば、1日6時間、馬に乗って狩りをしたり、手を荒らしながら木を伐採したり。そういうことは体験してみないとわからないから、よりその役に入るための準備として、経験してみることは重要だと思っているわ」

――「ザ・イースト」は観客に問題提起をする内容の作品である一方、サスペンス・エンターテインメントとしても楽しめる映画だと思いますが、いかがでしょう?

「私は、人を楽しませることが、ストーリーテラーとしての責任の1つだと思っているわ。ストーリーテリングの起源を考えてみて。みんなで火を囲んで、誰かが語る物語に耳を傾ける。当然、面白くなければ、みんなその場を離れていってしまうわよね。楽しませることが重要であると同時に、観客が先を読めないようなストーリーを考え、期待以上のものを提供できるように、作品はフレッシュでなければいけない。観客の“読み”を上回るのは、なかなか難しいのよね。だけど、『ボーン・レガシー』のような、アクション的な娯楽性を持ちながらも、核にはしっかりとした内容を持った作品も作られているわ」

――「ザ・イースト」では主演・脚本・製作をこなし、ほかの作品では監督もされていますが、アイデアはどんな時に浮かんできますか? 常にたくさんのアイデアをお持ちなのでしょうか?

「アイデアは、何かの出来事があって初めて生まれるわけではなく、木になっているかのように、どこにでもあって、ただそれをつかめばいいんだと信じることが大切なんじゃないかしら。物書きであれば、そうやって木になっているアイデアをつかみ、形にするべきじゃないかと思うの。面白いことに、同じような企画の映画が同時に製作されることがよくあるんだけど、それは空気中にあるアイデアがあって、同じアイデアに同時に触れた人がいたから、そういうことが起きるのかもしれない。難しいことかもしれないけれど、そういう姿勢を持つことが大切なのではないかと思っているわ」

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清水 久美子
清水 久美子(しみず くみこ)
メーカーでOLとして働きながら、夜は音楽雑誌の編集部でアシスタント業務をこなす。メーカー退職後は、パソコン誌の編集部に就職し、その後フリーライターに。ペット雑誌、医療誌、主婦向け雑誌、タウン誌などで執筆を重ね、最も好きなジャンルであるエンターテインメント、海外ドラマ・映画・音楽の記事を主としたライターへと転向。雑誌「SCREEN」「日経エンタテインメント! 海外ドラマSpecial」や、WEB「日経DUAL」「TVグルーヴ・ドット・コム 清水久美子のライターズ・プレイス」「クランクイン!」などにて執筆中。
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