• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

摂る? 摂らない? 大豆イソフラボン

2014年1月24日

大豆・納豆を上手に取り入れよう

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

女性の不調には大豆イソフラボン

 前回、女性ホルモンの低下(=メノポーズ)、男性ホルモンの低下(=アンドロポーズ)、成長ホルモンの低下(=ソマトポーズ)がエイジングに大きく影響しているというお話をしました。特に女性に関係するのはメノポーズですが、50歳前後の閉経頃に急激な女性ホルモンの減少によって様々な不調が起こるだけでなく、最近はストレスや不規則な生活、ダイエットや食事の偏りからホルモンバランスが乱れることがあるようです。若くてもほてりや手足の冷え、イライラといった更年期に似た症状に悩む女性が少なくないそうです。「更年期なんてまだ先のこと」「若いから関係ない」と言ってはいられません。30代に入ると、まだ強くは感じなくても、体のさまざまな面で、加齢の影響が少しずつ出始めてくる頃です。

サプリメントなどで大豆イソフラボンだけを大量に摂りすぎるのは問題だけれど、食生活の中で豆腐や納豆を毎日食べるぶんには、まず心配なし!

 ホルモンレベルは血液検査でわかります。ホルモン量の低下が認められ、症状がひどくなれば薬による「ホルモン補充療法」という選択肢もありますが、薬を使わずに症状を軽くすることはできないだろうか、ということで期待されているのが大豆に含まれる「大豆イソフラボン」という物質。大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに化学構造が近く、体内で女性ホルモンとよく似たはたらきをします。

 大豆イソフラボンの効用については、これまでにも様々な検討が進められ、一定の評価が得られていますが、ホットフラッシュ(のぼせの症状)に対する大豆イソフラボンの効用を調べた17件の臨床試験データを統合解析した結果、大豆イソフラボンのサプリメントを1日に30~80mg、6週間から12カ月間摂取した女性は、摂取しなかった女性に比べて、ホットフラッシュの頻度、重症度ともに低下していたことが、 2012年に発表されました。

 大豆イソフラボンは更年期の女性の不調改善によいという結果ですが、ただし、これについては議論があって、欧米では、大豆イソフラボンを摂りすぎると女性ホルモンシグナルが入りすぎて、乳がんになりやすいなどの考え方もあります。未だはっきりとした結論は出ていませんが、アメリカでは大豆イソフラボンと乳がんとの因果関係が明らかになっている研究もあるので、摂り過ぎには注意しましょう。ちなみに内閣府の食品安全委員会は、特定保健用食品として摂取する分の上限を30mgとしています。

エクオール産生菌がいると効果大

 大豆イソフラボンは腸内で「エクオール産生菌」という細菌によって「エクオール」という物質に変えられ、このエクオール産生菌がいるかどうかで大豆イソフラボンの効果は大きく違ってきます。つまり、エクオール産生菌がいる人のほうが、よりプラスのベネフィットがあると考えられています。

 日本人の約50%にこの菌がいるそうですが、菌がいるかどうかは、子どもの頃の食習慣が影響していて、大人になってから新たに菌を定着させるのは難しいようです。僕も検査してみましたが、残念ながら僕の腸にはいませんでした。

 いずれにしても、大豆の中には大豆イソフラボン以外にも、良質の植物性タンパク質や細胞の増殖や分化に関わるアミン類、骨の形成に欠かせないビタミンKも多く含まれているので、単に「ホルモン不足だから大豆イソフラボン」とだけ考えなくてもよいのです。エクオール産生菌がいても、いなくても、大豆を摂るのは総合的に健康によい影響をもたらします。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
坪田 一男
坪田 一男(つぼた かずお)
慶應義塾大学医学部教授・慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表。1955年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。ハーバード大学留学、クリニカルフェロー修了。2000年より最先端のアンチエイジング医学を学び、医療界に積極的に導入。現在、日本抗加齢医学会理事長、日本再生医療学会理事、学会誌「アンチエイジング医学」の編集長、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表などを務める。南青山アイクリニック手術顧問を務め、眼科専門医による安全なレーシック(近視手術)の提供・指導も行う。『ごきげんな人は10年長生きできる』(文藝春秋)など著書多数。http://www.tsubota.ne.jp/
関連キーワードから記事を探す
健康知識健康レシピ・食材

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ