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タイミングよく過不足なくホルモン出すには

2014年1月10日

年齢とともにダウンする「ホルモン力」をアップさせる方法

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ホルモンは体をコントロールするための「脳からのお手紙」

 今回は、アンチエイジングにも深くかかわる「ホルモン」のお話です。よく耳にする言葉ですが、皆さんはホルモンについてどれだけご存じでしょうか?

 ホルモンといえば、女性の皆さんなら、まず女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)を思い浮かべるかもしれませんね。他にも甲状腺ホルモン、眠りを誘うメラトニンというホルモン、アディポネクチンやインスリンなど代謝にかかわるホルモン、セロトニンなどの神経伝達物質(脳内ホルモンとも呼ばれます)等々、多くの種類があって、全身の様々な器官から分泌されています。

 脳からの指令を受けてこのホルモンを分泌する器官を「内分泌器官」といいます。最近の研究で、運動するときに筋肉からイリシンという物質が出てきて、全身のミトコンドリアを活性化することがわかってきたのですが、このイリシンはホルモンの1つではないかと考えられています。ということは、筋肉も内分泌器官の一つといえます。筋肉は単に体を動かすだけでなく、全身のコントロールにかかわる役割も担っているというわけです。

ホルモンは、いわば脳から体の各所への「お手紙」のようなもの。

 ホルモンは、脳からの指令を受けてそれぞれ特定の器官や場所でつくられて、血液や体液などで体の各所に運ばれ、様々な生理現象をコントロールしています。いってみれば「脳からのお手紙」のようなものですね。

 たとえば、朝が来ると「起きてください」というお手紙が来て(=アドレナリンなどのホルモンが出て)、体が活動の準備をします。夜になると「そろそろ夜だから店じまいしてください」というお手紙が来て(=メラトニンが出て)、体全体が休養する準備をするわけです。

年齢を重ねるとホルモン力もダウン

 健康や美容を保つうえでは、こうした全身のコントロールシステムが活発にはたらいていることが大切です。ところが、年齢を重ねるとコントロールシステムが衰えてきます。ホルモンの分泌量が減ったり、分泌のタイミングが狂ってしまったりします。

 なかでも、年齢とともに低下することが問題になる代表的なものが、女性ホルモン・男性ホルモンなどの性ホルモンと、細胞の修復・成長にかかわる成長ホルモン。女性ホルモンの低下(=メノポーズ)、男性ホルモンの低下(=アンドロポーズ)、成長ホルモンの低下(=ソマトポーズ)、この3つがエイジングには大きく影響しています。

 女性では、閉経前後の更年期に、急激な女性ホルモンの減少によって、様々な体や心の不調に悩まされる人も少なくありません。日常生活に支障が出るほど低下すると更年期障害として治療の対象となり、婦人科では「ホルモン補充療法」が行われます。

 アンチエイジングの分野では、加齢によるホルモン低下へのアプローチは以前より慎重論が優勢になっています。ホルモン補充により乳がんのリスクが高まるなどの副作用の報告も認められているからです。単に若くありたいからというだけでホルモンを補充するのはリスクのほうが高いというわけです。しかし、ホルモンの不足により生じるマイナスの症状に対しては補充のメリットが評価できることから、専門医のもとでの慎重な補充療法は有効と考えられています。エストロゲンの補充では、骨粗鬆症やアルツハイマー病の予防効果、男性ホルモンのテストステロンの補充では、肥満や糖尿病が改善するといった研究も報告されています。血液検査で顕著な低下が認められれば、補充療法も選択肢の1つになります。

 また、ホルモンは減るばかりではありません。一例をあげると、コルチゾールは代謝に必要な重要なホルモンですが、ストレスで必要以上に増えてしまうことがあります。ホルモンは、必要なタイミングと過不足ない量といった「バランス」も重要。バランスよくホルモンを働かせる力、すなわち「ホルモン力」がエイジングを左右する要因の一つでもあります。日頃から、ホルモン力をアップさせることが理想的です。

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Profile
坪田 一男
坪田 一男(つぼた かずお)
慶應義塾大学医学部教授・慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表。1955年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。ハーバード大学留学、クリニカルフェロー修了。2000年より最先端のアンチエイジング医学を学び、医療界に積極的に導入。現在、日本抗加齢医学会理事長、日本再生医療学会理事、学会誌「アンチエイジング医学」の編集長、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表などを務める。南青山アイクリニック手術顧問を務め、眼科専門医による安全なレーシック(近視手術)の提供・指導も行う。『ごきげんな人は10年長生きできる』(文藝春秋)など著書多数。http://www.tsubota.ne.jp/
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