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こころのトリセツ

こころのトリセツ:不安との向き合い方

2013年12月16日

親との関係が良くない人はうつになりやすい

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 陸上自衛隊初の心理幹部として、衛生科隊員たちへのメンタルヘルス教育や、自殺防止、カウンセリングなどを行う下園壮太さん。自衛隊員はときに過酷な任務で極限の心理状態に置かれることがありますが、それをコントロールしたり、メンテナンスする方法を教えたりするのが心理幹部の役割です。こうした自衛隊でのノウハウは、普通の生活をしている人のメンタルマネジメントにも、大いに役立つそうです。5回にわたって、仕事やプライベートの人間関係から婚活まで、働き女子ならではの悩みに答えてもらいました。2回目の今回は「不安との向き合い方」です。(聞き手は、下園さんの最新刊『自分のこころのトリセツ』共著者でライターの柳本操さん)

☆  ★  ☆  ★  ☆

──日経ウーマンオンラインの読者は、まさにいま働きざかりの女性たちです。それだけに、さまざまなストレスの矢面にさらされる年代でもあります。

下園:女性のクライアントや後輩の女性と話をしますが、僕の場合、カウンセラーという仕事柄か、かなり深いところまで話を聞くことが多いのです。すると、小さい頃、性的虐待を含めて虐待を受けた人がいたり、セクハラを受けたりしている人がいます。

──そういった人の場合、苦しみの質もいっそう重いのではないでしょうか。どんなふうに先生はお話をされるのですか?

撮影:高木あつ子(以下同)

下園:「メッセージコントロール」というカウンセリングの技法があります。

 まず、「それは大ごとだね。苦しかったね、あなたはよくがんばった」と共感します。そういったメッセージをもらえると、人は復活しやすいのです。

 男女で比べると、女性は「自分は大変な思いをした」と誰かに打ち明けることができる人が多い。私はつらい思いをした、と言うことができると、周囲から援助を受ける確率を高めることができます。原始時代の頃を想像してみましょう。女性は狩りをしていた男性と違ってコミュニティーで生きてきたから、周囲に助けを求めることによって復活していく力を本能的に持っているのです。それは今も変わりません。

──確かに、「便秘」とか「生理痛」とか「困った上司」とか、テーマ一つあれば、女性って「私はこんなに大変!」と不幸話で盛り上がるようなところがあります。それも女性のたくましさなのですね!

下園:こんなデータがあります。うつ病で受診するのは、男性1に対して女性2と、女性のほうが多い。だけど、自殺する率は、女性1に対して男性が2.5と倍以上なのです。また、ストレスの対処法も違います。男性はストレスに対してどのような対処をするか。「酒、タバコ、問題解決」です。それに対して女性は「相談、食べる、楽観視する」です。

──相談もするし、食べて発散するし、最後には「何とかなるさ」って投げてしまう。なるほど、わかります(笑)。

下園:男性はどうしても「問題解決」に固執したり、酒やタバコで紛らわしたりして体を傷めてしまうのです。悩むより、楽観的にぽんと気持ちを切り替えるほうが楽です。それに、女性は病院に行くこともできるから、うつになっても救済される確率が高まるのです。男性はなかなか受診をせず、悪化してしまいます。

 現代人がうつ状態になっているときは、間違いなく疲労しているのです。疲労が原因だから休めばいいのに、なかなか休むことができない。

──ただ、今は女性も男性と変わらずハードに働く社会状況があります。今後は、うつのデータの男女差も縮まっていく可能性がありますね。

下園:まったくその通りです。『釣りバカ日誌』の主人公のハマちゃんのように、のんびり平社員、みたいな職場はもはや存在しないでしょう。

 今は従業員一人ひとりに負担が大きくのしかかって、心に余裕がなくなっています。さらに、30代半ばぐらいから女性には「結婚するか、しないか」「出産は」、さらには「親の介護」「将来のお金の不安」などが一気にのしかかります。

 そういったプライベートな問題に加え、キャリアの問題として「自分はどう生きるべきか」といったテーマが突きつけられる。

 これまでの女性は結婚する時期も早く、ライフステージごとの課題も分散されていました。しかし、いまは40代そこそこの時期に、すべての問題に一気に取り組まないといけない人が増えています。また、働きながら子育てをするとしても、保育園への送り迎えなど、生活や労働に多くの負担がかかります。

──まさに、うつの引き金となる心身の「疲れ」が常につきまとうのですね。

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